面白い広告まとめ | 2021年に話題となった広告

2021年にインターネット上で話題となった、面白い広告をまとめています。

2021年1月 駅広告を上手く活用した遺物展

東京メトロ丸ノ内線新宿駅のメトロプロムナードに現れた「ビジネス界の遺物展」

新年の仕事始めに併せて実施された、Wantedly(ウォンテッドリー)の駅広告が面白いとSNSで話題となりました。

Wantedlyとは、2012年にリリースされた「はたらく」を面白くするビジネスSNSサービスです。今回の広告は、「Wantedly」のプロフィール欄を2020年12月に一新し、新プロフィールのローンチを受け始動したプロジェクト「#つながり方改革」の企画の一環として掲出されました。

新宿駅では、名刺交換の光景や履歴書、職務経歴書がそれぞれ額縁で飾られたデザインとなっています。

遺物展と銘打つだけあって、例えば、履歴書の説明書きでは、「修正液を使うことが許されない為、極度の緊張感が書くものを襲い、そのプレッシャーで書き損じるという悪循環を巻き起こした。」といったクスッと笑える、あるあるネタを掲載。それぞれの説明書きが面白いと、多くの通行人が立ち止まって見入る姿が印象的でした。

横長の広告スペースを「美術館」の展示スペース、今当たり前の光景を「遺物品」として捉えた発想が面白いですよね。

広告実施期間:2021年1月4日(月)~1月10日(日)

その他、2021年1月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年1月版】ネットでバズった面白い広告3選 | 新宿駅に登場したビジネス界の遺物展

2021年2月 渋谷駅に登場した「墾田永年私財法」

渋谷駅に現れた「墾田永年私財法」

株式会社明治が2月に実施した、『明治プロビオヨーグルトR-1』の広告。そのインパクトとあるあるネタが面白いと話題になりました。

これは、2020年12月から2021年1月まで、TBSラジオで放送していた「集まれ!悩めるすべての受験生!『受験生は夜悩む Presented by 明治プロビオヨーグルトR-1』」の番組内で受験生から寄せられた、受験生のリアルな声を元にした面白い広告です。「数学で腹が立ったこと:移動する点P」「受験勉強で覚えた『語感の気持ちいい言葉』:墾田永年私財法」「四択で迷ったら:3は裏切らない」など、集まった受験生のリアルな声は、どれも受験を経験した人なら誰もが“あるある”と感じるものばかり。

移動する点P

実物を見に行きましたが、スクランブル交差点の反対側からでも認識できるほどに目を引くデザイン、デカデカと描かれた「墾田永年私財法」「移動する点P」の文字の異質さに驚いていた方も多くいらっしゃった印象でした。渋谷のど真ん中で「墾田永年私財法」とデカデカ描かれたクリエイティブは、何もしなくても話題になりそうではありますが、世間の注目を集めるきっかけとなったのは2月3日に発信された東京都総合防災部のツイートでした。


職員がソーシャルディスタンスを確保しながら呼びかけを行う写真の背景に「墾田永年私財法」と大きく文字が映り込んでおり、SNSを中心にがこれが話題となり、SNSを中心に多くの声・感想が寄せられました。同ツイートは、2021年2月15日時点で約1万リツイート、6,600いいねとなっております。

同社の広告は渋谷駅では屋外看板として「墾田永年私財法」「移動する点P」を掲載、その他のメッセージは東京メトロ銀座線・丸ノ内線内で掲出されました。

広告実施期間: 2021年2月1日(月)〜2月14日(日)

その他、2021年1月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年2月版】ネットでバズった面白い広告3選 | 渋谷駅に登場した「墾田永年私財法」

2021年3月 「毎日のお弁当づくり、おつかれさまでした。」お弁当づくりからの卒業

京王線明大前駅に掲示されたキュキュットの駅貼りポスター広告

花王株式会社が3月に実施した、『キュキュット』の駅貼りポスター広告が話題となりました。

こちらの広告では、お弁当箱・お弁当の中身を卒業証書に見立てた面白いデザインとなっており、卒業を迎えた高校生へのエールと、子供の卒業に伴ってお弁当づくりを卒業される方に敬意をこめた内容となっています。

広告は、キュキュットのブランドサイトで紹介しているほか、京王線明大前駅や他の一部駅でも掲出されました。

京王線明大前駅に掲示されたキュキュットの駅貼りポスターですが、新宿方面のホームのみの掲出となっていました。場所的に、新宿方面に向かう人しか見る事が出来ない為、多くの方に視認いただく目的というよりは、見つけた人に喜んでもらえるような意図があったように思います。また、明大前駅以外にも掲出が確認されており、場所によって「お弁当をつくってきた人向け」と「卒業生(高校生)向け」がそれぞれある様子でした。

広告実施期間:2021年3月~

その他、2021年3月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年3月版】ネットでバズった面白い広告3選 | 「毎日のお弁当づくり、おつかれさまでした。」

2021年4月 渋谷駅に現れた、折込チラシ風の駅広告

田園都市線・半蔵門線渋谷駅に掲示されたNetflix(ネットフリックス)の駅看板広告

Netflixが4月に実施した、同社が配信しているアニメ『極主夫道(ごくしゅふどう)』にちなんだ駅広告が話題となりました。

『極主夫道』はおおのこうすけ氏が描く、元・最凶ヤクザの主夫業の日常を描いたハートウォーミングコメディで、2021年3月時点の累計発行部数は360万部を突破。2021年4月よりアニメ化され、同社の動画配信サービスNetflix独占で全世界に配信されています。

今回の駅広告では、登場人物である元最凶のヤクザ“龍(たつ)”が主夫であることにちなんだスーパーのチラシを彷彿とさせる面白いデザインとなっています。

電気屋さんの折込チラシを彷彿とさせる広告デザイン

田園都市線渋谷駅でも、比較的スペースの広いビッグ14に掲載された同広告。JRハチ公口に向かう方面、エスカレーターを下りてすぐの場所に出稿されていたこともあり、驚きを隠せない歩行者の姿が印象的でした。作品を知らなくても、思わず気になった調べた方も多いのではないでしょうか。実際、多くの方がSNSにこの光景を投稿し、話題になりました。

この広告以外にも、テレビCMや電車の中吊り広告等も実施していました。自社サービスの説明を漫画(アニメ)の世界観を使って上手く表現した面白い事例だったように思います。

広告実施期間:2021年4月~

その他、2021年4月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年4月版】ネットでバズった面白い広告3選 | 折込チラシ風の駅広告

2021年5月 気分は謎解きライブ会場を推理するための看板広告

渋谷駅前に設置された看板広告

5月にRed Bull(レッドブル)が実施した、渋谷駅前での看板広告が話題となりました。

この広告は、レッドブルとKing Gnuがコラボレーションした「Go Louder」プロジェクトの新たな取り組み『Red Bull Secret Gig(レッドブル・シークレット・ギグ)』にちなんで掲載されました。

今回、レッドブルとKing Gnuがタッグを組み、いまだかつてどのアーティストも行ってこなかった衝撃の場所でのシークレットライブ実施を決定。この広告は、そのライブ会場を探し当てるためのヒントとして掲載された面白い広告です。全国各地で目撃情報がありました。

この企画では、各地に出現するヒントを手掛かりにシークレットライブの会場を推理、正解すると、シークレットライブへの現地参加(A賞)またはオンラインでの参加(B賞)が可能になります。

各地の看板広告などを謎解きのヒントとして使っている点が面白い同広告。渋谷駅前一等地の大型媒体をまさか謎解きの要素にしてしまうとは…。スケールの大きさを感じます。多くの方の興味関心を刺激した面白い内容だったと思います。

広告実施期間:2021年5月~

その他、2021年5月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年5月版】ネットで話題となった面白い広告3選 | ライブ会場を推理するための看板広告

2021年6月 史上初!?ハチ公前の大型ジャック広告

渋谷ビッグシートファイナル、渋谷ビックシートファイナル中段

6月に実施された、にしたんクリニックが渋谷駅周辺で実施した大型ジャック広告が話題となりました。

今回の広告は、同社が5月から全国放送しているテレビCM「フラメンコ」篇の世界観をそのまま再現した広告です。CM内で出てくる「♪たん、たん、にしたんクリニック!」のユニークなリズムがそのまま屋外看板となっています。

渋谷憲章ボード

同社によると、ハチ公前の4大広告媒体(渋谷ビッグシートファイナル、渋谷ビッグシートファイナル中段、渋谷憲章ボード、ハチコーボード)を4面ジャックするのは日本初の試みであるとのこと。渋谷駅で話題となることが多い大型媒体をジャックする、そのスケールの大きさに驚きを隠せません…!

その他、渋谷センター街の屋外看板やアドトラック、渋谷駅東口構内など渋谷エリア全域で広告展開していました。

渋谷駅エリアの広告は、1週間など短期で販売されている広告枠が多く、かつハチ公前4媒体は人気の高い広告なので、全ての実施時期を合わせるのは相当難しかったのでは…?と思っています。規模もスケールも何もかもが突き抜けている、なかなか見ることができない面白い取り組みでした。

広告実施期間:2021年6月7日~

その他、2021年6月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年6月版】ネットで話題となった面白い広告4選 | 渋谷駅の大型ジャック広告

2021年7月 新宿東口に現れた3D巨大猫

7月から新宿東口にある屋外ビジョン「クロス新宿ビジョン」で放映された“3D巨大猫”映像が話題となりました。

「クロス新宿ビジョン」は株式会社マイクロアドデジタルサイネージと株式会社ユニカが共同運営する屋外ビジョンです。湾曲したディスプレイを活かした3D動画など、最先端の表現方法を駆使することができるビジョンとなっています。

話題となった“巨大猫”は、クロス新宿ビジョンの仮放映期間(2021年7月1日~)に放映されたコンテンツの一部となります。放映コンテンツの間に現れる愛くるしい猫の動画を一目見ようと、新宿駅東口周辺は“猫待ち”の人で賑わっていました。

また同時期に、渋谷駅でも3D映像を使った面白い動画広告が配信されました。

頭髪治療のDクリニックは、東京渋谷「シブハチヒットビジョン」と大阪道頓堀「ツタヤエビスバシヒットビジョン」を使った3D広告の配信を行いました。7月5月より放映された同広告では、お笑いコンビ「ナインティナイン」が出演。Dクリニックのグループ企業であるアンファー株式会社が販売する“スカルプD”のCMソングを熱唱する内容となっています。

巨大猫、Dクリニックともに、今までになかった“3D映像”を上手く取り入れた面白い内容でした。一歩先に導入された中国の3D広告映像がSNSで度々話題になることがありましたが、ついに日本にも上陸です。今後、3Dを使った面白い広告クリエイティブが多数生まれてくるかもしれませんね。

広告実施期間:巨大猫2021年7月1日~日、Dクリニック7月5日~

その他、2021年7月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年7月版】ネットで話題となった面白い広告3選 | 新宿東口に現れた3D巨大猫

2021年8月 全国の花火大会開催地に掲出「あんさんぶるスターズ!!」ポスター

スマホゲーム「あんさんぶるスターズ!!」で実施された駅広告が話題となりました。

あんさんぶるスターズ!!は、Happy Elements株式会社が提供する、アイドル育成ジャンルの人気スマートフォンゲーム。前作「あんさんぶるスターズ!」のリニューアル版として2020年にリリースされました。

今回の企画は、2021年7月より実施している「夏休みはあんスタ!!キャンペーン」の「みんなでは花火!100,000発!!」にちなんだポスター広告です。全国各地で有名花火大会が開催されている各駅にキャラクターをデザインした広告を掲出されました。

参考:あんさんぶるスターズ!!公式Twitter

各駅によってポスターに描かれたキャラクターが異っていたこともあり、自分の“推し”を探したり、各地のファンがアップした画像を通してコミュニケーションが取られていました。

各駅のポスター写真を投稿したツイートは、数千、数万とリツイートされ、県外にいるなどで実物を見る事ができないユーザーにも広く届けられました。最近流行っている「応援広告」同様、ファンが好きな人を“応援したい”と思う気持ちは計り知れません。

広告実施期間:2021年8月23日~

その他、2021年8月に行われた面白い広告はこちら。
【2021年8月版】ネットで話題となった面白い広告 | 花火開催地に駅貼りポスター

まとめ

2021年に話題となった面白い広告を紹介しました。

依然として新型コロナの影響は否定できませんが、2020年に比べても広告出稿量は戻りつつあるように感じています。特に、新宿・渋谷などの大型ターミナルに関しては、毎週違った大型広告が掲出されるなど、積極的な広告展開を行う企業が増えてきました。

また、2021年は数多くの新媒体が登場しました。国内2位の駅サイネージ(※弊社調べ)「新宿ウォール456」、3D対応の「クロス新宿ビジョン」、4月に実証実験が行われた「3Dホログラムサイネージ」など、最新技術が盛り込まれた媒体が多数生まれています。

今後、広告クリエイティブの幅の広がりにも注目ですね。


関連記事

前の記事へ

Biz Life Style(ビズスタ)東京版 - 世帯年収1500万以上にリーチできる情報紙 | メディアインタビュー

次の記事へ

大学生向け広告の種類や効果を徹底解説 | 『学食トレイ広告』や『学生発行のフリーペーパー』など媒体多数