【2021年2月版】ネットでバズった面白広告3選 | 渋谷駅に登場した「墾田永年私財法」

インターネット上でバズった面白広告まとめ。
今回は2021年2月に話題となった広告3選についてご紹介します。

渋谷駅に出現した面白広告「墾田永年私財法」「移動する点P」

渋谷駅に現れた「墾田永年私財法」

株式会社明治が実施した、『明治プロビオヨーグルトR-1』の広告がネット上で話題となりました。

JR渋谷駅のハチ公改札を出てすぐのところに、デカデカと掲出された「墾田永年私財法」の文字。
これは、2020年12月から2021年1月まで、TBSラジオで放送していた「集まれ!悩めるすべての受験生!『受験生は夜悩む Presented by 明治プロビオヨーグルトR-1』」の番組内で受験生から寄せられた、受験生のリアルな声を元にした面白広告です。

集まった受験生のリアルな声は、「数学で腹が立ったこと:移動する点P」「受験勉強で覚えた『語感の気持ちいい言葉』:墾田永年私財法」「四択で迷ったら:3は裏切らない」など、受験を経験した人なら誰もが“あるある”と感じるもの。

移動する点P

同社によると、例年と比べても一段と孤独感を感じやすかった受験生に向けて、「ひとりじゃない」「みんな同じ想い」である事を今回の広告を通して伝えることで、最後まで受験を頑張り抜いて欲しいといった想いを込めていたとのこと。

こちらの広告自体は2月1日より渋谷駅にて掲載されていましたが、
世間の注目を集めるきっかけとなったのは
東京都総合防災部のツイートでした。

2021年2月3日、同アカウントで、外出自粛の協力などの呼びかけを渋谷駅周辺で実施したと写真つきで報告。


職員がソーシャルディスタンスを確保しながら呼びかけを行う写真の背景に「墾田永年私財法」と大きく文字が映り込んでおり、SNSを中心にがこれが話題となり、

・墾田永年私財法のキャンペーンかと思った。
・墾田永年私財法しか目に入らないwww
・墾田永年私財法にしか目がいかん
・後ろの墾田永年私財法はなんなん?w
・墾田永年私財法が強すぎてだめwwwくそ

など瞬く間に拡散。2021年2月15日時点で約1万リツイート、6,600いいねとなっております。

また、ヤフーが提供する「リアルタイム検索」で「墾田永年私財法」が含まれるツイートの数を見てみると、
2月2日が175件なのに対し、東京都総合防災部がツイートした2月3日は2,916件(2021年2月16日現在)とその話題性が伺えます。

出典:ヤフーリアルタイム検索

実物を見に行きましたが、スクランブル交差点の反対側からでも認識できるほどに目を引くデザイン、
デカデカと描かれた「墾田永年私財法」「移動する点P」の文字の異質さに驚いていた方も多くいらっしゃった印象でした。

私の横にいた方も、面白がって写真を撮っていらっしゃったりと、そのインパクトは計り知れません…。

同社の広告は渋谷駅では屋外看板として「墾田永年私財法」「移動する点P」を掲載、
その他のメッセージは東京メトロ銀座線・丸ノ内線内で掲出されました。

広告実施期間: 2021年2月1日(月)〜2月14日(日)

「へんげ?」テレビCMと連動した駅広告

JR渋谷駅・京王井の頭線渋谷駅連絡通路

JR渋谷駅と京王井の頭線渋谷駅の連絡通路に現れたHENNGE株式会社の広告が話題となりました。同社は自社サービスであるSaaS認証基盤「HENNGE One」のTVCMを2021年1月5日より放映を開始、今回はそれに合わせた駅広告となっています。

連絡通路の両サイドに「HENNGE One」と「へんげ?」がデザインされた看板広告が交互に並ぶ形で掲載。
掲載が開始された2月1日に同社のアカウントで告知、ファンを中心に200以上のリツイートを記録しました。

今回の広告ではイメージキャラクターとして「乃木坂46」を卒業し、新しい世界にチャレンジする白石麻衣さんを起用。変化する時代に自らを変革しながらテクノロジーで世の中を変えていく同社のイメージに合わせての起用とのこと。

一足先に放映が開始されたTVCMでは、パスワードを忘れて~と奮闘するOL役の白石麻衣さんが、キャッチ―な替え歌に合わせてHENNGE Oneの世界をコミカルに紹介。「こまっちゃうナ」のフレーズが印象に残るCMとなっています。

広い連絡通路をジャックするように掲載されたHENNGE Oneの今回の広告。「へんげ?」の一言と白石麻衣さんが描かれたクリエイティブだけでは、何の広告かはわかりませんが、分からないゆえに調べてしまう自分がいました。

品川駅でも実施している様子でした。今後の展開にも期待したいですね。

広告実施期間:2021年2月1日(月)~2月14日(日)

「ナウル」の一言だけの面白広告

都電荒川線(さくらトラム)電車内に出現した「ナウル」のポスター

ナウル共和国政府観光局日本事務所が実施した広告が話題となりました。

「そもそもナウル共和国ってどこ?」と思われた方も多いかと思います。
外務省ホームページの情報によると、面積は東京都品川区とほぼ同じ21.1平方キロメートル、人口約1.3万人でオーストラリアとハワイの間、太平洋の南西部の島国です。

かつては、リン鉱石の輸出で栄えたナウル共和国でしたが、リン鉱石がほぼ枯渇してしまい、厳しい経済状況に陥りました。1989年には、日本にあったナウル領事館も財政上の理由から閉鎖。また、現状日本とナウルの間の直通便はなく、数度の乗り換えを経てナウル空港まで移動する必要があり、交通の便からも馴染みのない方が多いのではないでしょうか?

そんな「ナウル」が注目を浴びるようになったのは、知名度獲得や観光客の呼び込みを目指し、ナウルに関する情報を発信している「ナウルの公式Twitter」の大ヒットでした。

これまでにも、その独特な発信が話題となり、2020年10月のアカウント開設から2021年2月16日時点で156,053フォロワーとここ数カ月で多くの方が知る島国となりました。

今回実施された都電荒川線での電車広告は、日本人への認知拡大を狙った施策だと考えられます。

実際に広告を見に行ってきました。さくらトラム車両当たりの広告出稿率はおおよそ8~9割ほどの印象で、この時期の交通広告にしては多くの広告が出稿されていた印象でした。
数ある広告の中でもひときわ目立つデザインで、乗車後すぐに発見。シニア層をターゲットにしたサプリメントの広告、歴史ある旅館や飲食店の広告などがひしめく中、「ナウル」のこの三文字が躍動していたようにも感じます。

私の近くにいた親子(母親と娘)に関しては、娘の「ナウルって何?」って一言から会話が盛り上がっていた様子が印象的でした。

また、このシンプルでありながら異質さのある面白広告は話題となり、多くのユーザーから発信・拡散されました。

余談ではありますが、都電荒川線の広告は、大手電鉄系の電車広告と比べて「小ロット」「低価格」で実施できる点が特徴です。

出典:東京都交通局 都電荒川線

今回実施されていた「側づりポスター」広告であれば、1週間22,000円~で実施が可能。

大手電鉄系の単駅「駅貼りポスター」広告と同じくらいの価格感で、都電荒川線の利用者約47,000人/日にリーチが出来ます。
車両自体も狭く、入口・出口が決まっている都電荒川線ならではの車両は、広告訴求にはもってこいで、その金額感からも人気が高いようです。

また、今回の「ナウル」ようにSNSで広く拡散され、結果的にかけた費用以上の認知を生み出す事が出来るのも、交通広告ならではの強みです。
Webメディアに出稿して拡散されている状況ととほぼ変わらないので、かなり高い費用対効果が見込めたのではないでしょうか。

とはいえ、個人的には「なぜ出稿場所を都電荒川線のポスター広告にしたのか」気になるところ。
今後も、ナウルTwitterや日本国内の広告展開には注目ですね。

広告実施期間:2021年2月~

まとめ

2021年2月に話題となった面白広告を紹介しました。

「ナウル」の広告では、掲載場所が比較的マイナーなさくらトラム内での出稿でありながら、ナウル公式Twitterの人気と相まって一躍話題に。また、明治の「墾田永年私財法」は、渋谷駅にデカデカと掲出されたこともあって元々話題となっていましたが、東京総合防災部の発信から思わぬ形で広く知られる事になりました。

「ナウル」や「墾田永年私財法」を見ていると、ここ最近は特に、情報量を抑え、キャッチ―なフレーズで勝負している広告が多くなっているように感じています。

HENNGE株式会社の「へんげ?」広告もそうですが、機能や商品特徴を丁寧に説明する広告よりは、まずは興味を持ってもらってインターネットサイトに誘導する広告展開は多そうです。

また同社は、一般消費者には馴染みのないBtoBサービスの広告を女優とキャッチーなフレーズで展開。より消費者に近い形で企業認知の向上・ブランディング施策をしていたように感じます(BtoBサービスだと、サテライトオフィスAGCNI Consultingなども同様に女優を上手く起用したブランディングを行っています。)

来月はどんな広告が話題となるのか…楽しみですね。


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