【2022年9月版】ネットで話題となった面白い広告5選 | アーニャが飛び出す3D広告

インターネット上で話題となった面白い広告をまとめました。
今回は2022年9月に話題となった広告5選についてご紹介します。

SPY×FAMILY 3D屋外広告

新宿駅東口前の屋外ビジョンにて配信されたテレビアニメ『SPY×FAMILY』の3D広告がネット上で話題になりました。

新宿駅東口前の屋外ビジョンで配信された3D広告

アニメ『SPY×FAMILY』は遠藤達哉氏による漫画が原作で、コミックスは累計発行部数2,700万部を突破した人気作品。2022年4月にはアニメ化され、第1クールとして6月まで放送されました。
主人公の凄腕スパイ・ロイドが任特殊任務遂行のため引き取った女の子・アーニャと、契約結婚した殺し屋・ヨルと“かりそめの家族”をつくるというストーリー。
今回、2022年10月1日の第2クール放送開始に先駆けて、アニメのPRとして3D広告が掲出されました。

3D広告には、主人公が引き取った女の子・アーニャが登場し、第2クール放送開始をPR。新宿の街をアーニャが覗き込む可愛らしい広告でした。さらに、この3D広告が放送されたビジョンの並びにあるアルタビジョンとNEWNO GS新宿ビジョンでも動画広告が同時配信されており、新宿東口を『SPY×FAMILY』がジャックしていました。

このインパクト大のPRはネット上でも話題に。アニメ『SPY×FAMILY』公式Twitterの3D広告ついてのツイートは多くの人に“いいね”やリツーイトされていました。

この新宿の広告以外にも、渋谷駅にて大型のサイネージ広告が掲出されていたり、山手線をラッピングトレインが運行したりと、都内は『SPY×FAMILY』一色となっていました。

『SPY×FAMILY』が今いかに人気かが分かる大規模な広告展開でした。アニメや漫画を知らない人でもアーニャの可愛らしい広告は興味を引かれるのではないでしょうか。SNSでも多くの人に拡散されており、話題性のある3D広告でした。

Tinder 一瞬で青春。

マッチングアプリ『Tinder』が渋谷の街頭に掲出した屋外広告が話題になりました。

渋谷の街頭に掲出された屋外広告

『Tinder』は、世界190カ国40言語に対応し、多様な出会いや新しいつながりを提供しているマッチングアプリで、恋人探しだけでなく、友達探しにも活用できる話題のアプリです。2022年9月より「一瞬で⻘春」をテーマに新しいブランドキャンペーンをスタート。このブランドキャンペーンのPRとして渋谷エリアに多数の屋外広告が掲出されました。

「お友達から始めてる場合じゃなくない?」や「謳歌するか、老化するか。」などのコピーが印象的な広告の数々。今までにもコピーが目立つ面白い屋外広告を多数掲出してきたTinderならではの広告展開となっていました。
今回の屋外広告についてもネット上で話題に。

赤地にコピーのみというシンプルな広告で毎回話題をさらっているTinderですが、今回も多くの人の心に刺さるコピーの数々でした。インパクトがあるだけでなく、少し刺激的で記憶に残りやすいTinderのコピーはいつも見事だなと感じます。
今後もTinderの屋外広告には注目していきたいと思います。

これまでに話題になったTinderの屋外広告についての記事は以下をご覧ください。
渋谷に登場したTinderとNetflixコラボ広告、意外な両社の共通点とは?
渋谷のTinder広告、強烈なコピーに込められた想いとは

ユニクロ 値上げ広告

ユニクロが2022年9月5日の日本経済新聞に掲出した新聞広告が話題になりました。

日本経済新聞に掲出された新聞広告

ユニクロでは2022年秋より、人気商品のフリースが値上げされます。今回この値上げの理由について説明するため、新聞広告が掲出されました。
新聞広告では、人件費や原料費、物流費などが高騰していく中、ユニクロでは価格維持のために品質を犠牲にすることはできないと考え、フリースの値上げを決定したと説明しています。
ユニクロが商品の値上げを広告で告知したのは、今回が初めて。新聞広告に加え、フリースの値上げについて説明する特設サイトも開設されています。

低価格で高品質な商品が魅力のユニクロですが、今回の広告からフリースの値上げが苦渋の決断だったというのが感じられます。ただ値上げするだけでなく、より快適な着心地を目指して改良を行うなどの工夫もされており、この点についても広告でアピールされていました。

ネット上でもこの新聞広告は話題に。ユニクロの値上げに絡め、最近の様々な物価上昇について多くの人がコメントしていました。

・ユニクロは品質を落とさず、サステナビリティを堅持するために値上げを宣言(品番数では8割は価格据え置き)。潔い。製造コストの上昇が家計に響くということでもあるが
・値上げをずっと行なわなかったユニクロげついに値上げしたことが業界で大きな話題に。業界1位のファストリが値上げについて説明責任を果たされてるのはカッコいい。
・流石にこの円安、原料高騰、人件費アップでは致し方ない。

新聞広告での値上げ告知はユニクロの誠実さを感じるのはもちろんですが、今までの低価格は様々な工夫や努力により維持されていたことや、これ以上の価格維持は難しいが品質を上げていくことなどをアピールしている点で、ユニクロのプライドのようなものも感じました。

最後の「長く愛される普段着であるために。」というコピーは、ユニクロのこれからも変わらない"品質と価格へのこだわり”をアピールしているように思います。
多くのことを考えさせられた企業広告でした。

ボシュロム 滴るレンズ

東急田園都市線渋谷駅構内に掲出された大型広告

ボシュロム・ジャパン株式会社が都内各所に掲出した大型広告が話題になりました。

1day コンタクトレンズ『ボシュロム アクアロックス(R) ワンデー UV シン』の広告で、うるおいが16時間続き快適な装用感が特徴であることから「滴るレンズ」としてPR。CMにも出演しているKing & Princeの平野紫耀さんが広告にも登場しています。
広告では平野紫耀さんが大量の水を浴び、「滴るレンズ」のうるおいを表現。CM同様、瞳のうるおいが続くという特徴をしっかりとアピールしていました。

大型広告は東急田園都市線渋谷駅構内とSHIBUYA109の壁面、そして品川駅構内に掲出されました。

SHIBUYA109の壁面に掲出された大型広告

ネット上では平野紫耀さんのファンを中心に、多くの人によりこの大型広告の写真が拡散されました。

ファンには嬉しい広告だったと思います。ファンによるSNSでの拡散は狙い通りだったのではないでしょうか。
東急田園都市線渋谷駅構内の大型広告は艶やかな広告の質感がよりみずみずしさを演出していたように感じました。
大人気の平野紫耀さんの魅力を存分に生かした広告で、ファンでない人にも魅力的に感じた広告だと思います。

僕のヒーローアカデミア

JR新宿駅南口で実施されたアニメ『僕のヒーローアカデミア』の広告ジャックが話題になりました。

新宿駅構内の壁面に掲出された大型広告

『僕のヒーローアカデミア』は堀越耕平氏による漫画で、2016年にテレビアニメ第1期が放送されました。漫画同様、テレビアニメも人気でその後定期的に放送が続き、2022年10月1日からは第6期の放送が決まりました。

今回、『僕のヒーローアカデミア』第6期放送開始のPRとして、JR新宿駅南口の駅構内を広告ジャック。主人公のデクをはじめ、アニメに登場するキャラクターたちの姿が登場しました。

JR新宿駅南口改札内コンコースのNewDaysビジョンで配信された動画広告

この大規模な広告ジャックはネット上でも話題に。

先ほどご紹介した『SPY×FAMILY』同様、アニメ放送のPRとしてはとてもインパクトのある広告展開でした。
JR新宿駅の改札付近というとても人通りの多い場所で実施した広告ジャックは多くの人の目に留まったと思います。テレビアニメの広告ジャックでここまで規模の大きいものは珍しいのではないでしょうか。『ヒロアカ』がどれだけ人気なのかを実感できた広告ジャックでした。

まとめ

2022年9月は『SPY×FAMILY』や『僕のヒーローアカデミア』のようなテレビアニメのPRがとてもインパクトがありました。どちらも広告ジャックしたことでより話題性のある広告展開となり、SNS上でも拡散されていました。今まで見たことがない人でも興味を持ってしまう面白いPRだったと思います。

Tinderの屋外広告は見慣れている人には何の広告かすぐに分かるような、Tinderらしさが詰まっていた広告だったのではないでしょうか。毎回、心にグッとくるコピーが魅力的で、次回の屋外広告も今から楽しみですね。

ユニクロの値上げ広告はとても斬新なものでしたが、ユニクロの誠実さがアピールできた素晴らしい企業広告だったと思います。

ボシュロムの大型広告はファンの拡散力を上手く利用していて、とても話題になった広告でした。デザインに関しても、ビジュアルの美しさがコンタクトレンズの良さをしっかり表現できていたと思います。

今までに話題になった面白い広告について、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
面白い広告まとめ | ネットでバズった話題の広告


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