【2022年2月版】ネットで話題となった面白い広告5選 | Tinder×Netflixのコラボ広告

インターネット上で話題となった面白い広告をまとめました。
今回は2022年2月に話題となった広告5選についてご紹介します。

Tinder・Netflix コラボ広告

渋谷の街頭に掲出されていた屋外広告

渋谷エリアの看板に掲出されていたマッチングアプリ「Tinder」と動画配信サービス「Netflix」のコラボ広告が面白いと話題になりました。

位置情報によるマッチングアプリ「Tinder」では、世界190カ国40言語に対応し、多様な出会いや新しいつながりを提供しています。一方、動画配信サービス「Netflix」では、相手の顔を見ずに会話のみで婚活をする男女を追ったリアリティ番組「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」の配信がスタート。今回の広告ではこの番組とTinderのコラボが実現しました。

コピーのみのシンプルな広告ですが、その内容はまるでTinderとNetflixがお互いのサービスについて喧嘩しているようにも感じる面白い内容となっています。この広告を見た多くの人が広告上で繰り広げられる2社のやり取りに盛り上がっていました。

ジャンルの異なる企業同士によるコラボということで面白い試みだったと思います。
企業同士の喧嘩のようなやり取りでは、2021年に掲載された日経新聞と大日本除虫菊株式会社(KINCHO)の新聞広告上でのやり取りを思い出します。

喧嘩しているような内容ですが、お互いのサービスの魅力をさりげなくアピールしていて、センスの良さも感じる広告でした。

※日経新聞と大日本除虫菊株式会社(KINCHO)が掲載した新聞広告については以下の記事をご覧ください。

「誰が一方通行やねん。」NIKKEIがKINCHOへのアンサー広告を掲載
【2021年7月版】ネットで話題となった面白い広告3選 | 新宿東口に現れた3D巨大猫

河合塾 受験生応援広告

河合塾が渋谷駅と新宿駅の駅構内に掲出した、受験生応援広告が話題になりました。

東京メトロ半蔵門線渋谷駅構内に掲出された大型広告

同社では、全国統一模試で有名な河合塾は毎年受験シーズンになると、新聞や駅構内、電車内などに様々な受験生応援広告を掲出してきました。

今回、渋谷駅構内には大型広告を掲出。また、新宿駅の京王線とJR線をつなぐ中央地下連結道の壁面にも広告を掲出しています。

広告では、青空と桜をバックに「合格するのは、いつものキミだ。」というコピーを掲載。いつも通り落ち着いて頑張ってほしいという思いが伝わる広告に。さらに、その横には河合塾の各教室から寄せられた受験生応援メッセージを掲載。どのメッセージも前向きで背中を押してくれるような内容となっています。

各教室からの熱いメッセージが掲載されていました。

インパクトのある広告展開に、ネット上でも注目を集めていました。

各教室からのメッセージに河合塾の熱意を感じました。

自分が通う教室からのメッセージを見つけた時、とても励まされるのではないでしょうか。コピーが目立つデザインというのも、寄せ書き感があって、気持ちがほっこりします。

塾生でなくとも、一つ一つに目を通したくなるような広告でした。

日本テレビ「田中麻理鈴って誰?」

2022年2月7日に日本テレビがJR渋谷駅構内にて掲出した駅広告がネットで話題になりました。

JR渋谷駅構内に掲出された日本テレビの駅広告

広告では「田中麻理鈴って誰?」というキーワードで検索するように誘導していますが、検索してみると日本テレビの特設サイトへアクセスします。サイトには謎が隠されており、ヒントを元に謎を解明すると、日本テレビの極秘の情報が閲覧できるという仕組みです。

この謎の広告にネット上でも様々なコメントが見られました。一部の方々にはこの謎がすぐ分かったようです。

掲出された2月7日時点ではまだ情報解禁前の内容だったため、この謎を解いた人のみがどんな情報かを知ることができました。そして、2022年2月15日には情報が解禁。「田中麻理鈴」とは、4月から放送される新ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」の主人公の名前でした。

悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」は深見じゅん氏の漫画「悪女(わる)」が原作で、1992年には同局で石田ひかりさんを主演にドラマ化されました。2022年4月から放送スタートするドラマは今田美桜さん主演で2022年版にリメイク。上司と部下の関係性やリモートワークの導入など、1992年版の時とは働き方が大分変った現代版はどのように描かれるのか、漫画ファン・ドラマファンをはじめ、注目を集めています。

情報解禁前から多くの人の興味関心を引く広告で、新ドラマのPRとしては今までに見ないものでした。

情報は解禁されましたが、どんなヒントがあり、どんな情報解禁の仕方だったのか、「田中麻理鈴って誰?」の特設サイトを改めて見に行っても面白いと思います。

デジタルハリウッド大学「みんなを生きるな。自分を生きよう。」

渋谷駅に掲出された屋外広告

デジタルハリウッド大学が都内各所に掲出した屋外広告が話題になりました。

2005年に開設されたデジタルハリウッド大学は、映像やCGなどのクリエイティブ分野や、マーケティングなどのビジネス分野が学べる大学で、駿河台と八王子にキャンパスがあります。

今回の広告には、アーティストのSKY-HIさんが出演。モノクロの広告ですが、「みんなを生きるな。自分を生きよう。」というインパクトのあるコピーとSKY-HIさんのビジュアルが存在感のあるものとなっていました。
意外と目立つおしゃれな広告に、注目する人は多かったようです。

毎年この時期に広告を掲出し、大学をPRしてきたデジタルハリウッド大学。

今までの広告もクリエイティブ分野に強いデジタルハリウッド大学らしく、スタイリッシュなデザインでありながらコピーが目立つものでした。今回の広告はSKY-HIさんの雰囲気にぴったり合ったデザインと、自分らしく生きることをアピールした広告で、若者たちの心を掴むものだったように思います。

CIAOちゅ~る トレインジャック

いなば食品株式会社が実施した猫用おやつ「CIAOちゅ~る」のトレインジャックが話題になりました。

ピンクの可愛らしいラッピングが施された車内

「CIAOちゅ~る」は液状の小容量食べきりサイズの猫用おやつで、手で持って猫に食べさせてあげられるため、猫とのふれあいの時間が楽しめる人気の商品です。今回、発売10周年を記念して、2月22日の猫の日にあわせて、トレインジャックを実施。東京メトロ銀座線と丸ノ内線をこの「ちゅ~る ちゅ~るトレイン」が走行しました。

車内は中吊り広告からフロア広告まで「CIAOちゅ~る」一色。ところどころに、今までの「CIAOちゅ~る」のCMに応募・出演した猫たちの写真も掲載されています。

この可愛らしさ満点の車内に癒される人が続出していました。

この「ちゅ~る ちゅ~るトレイン」は銀座線と丸ノ内線、それぞれ1編成のみで実施されたため、滅多に出会えない貴重なトレインジャックでした。

猫好きな方にはたまらない広告キャンペーンとなりました。
「CIAOちゅ~る」は可愛いCMソングでもおなじみですが、車内のビジョンでもこのCMが流れていました。頭から離れなくなるCMソングと、SNS映えしそうな車内のデザインで、圧倒的な広告効果を感じます。

多くの乗客たちを癒したトレインジャックでした。

まとめ

2022年2月は見た目がインパクトのある広告が多かったように感じます。特にコピーが目立つデザインが話題を呼んでおり、シンプルで一目でわかるものはユーザーの心に刺さりやすいということを実感しました。

Tinde・Netflixの広告は斬新でした。企業同士のコラボの仕方にも幅が広がってきそうですね。今後のコラボ広告の可能性を感じます。

河合塾とデジタルハリウッド大学の広告は、若者たちへのメッセージ性の強い広告でした。若者が集まる渋谷を中心に、ターゲットにしっかりと伝わる広告展開だったと思います。
一方で、日本テレビの広告は、あえて渋谷駅で掲出し、ドラマや漫画を知らない若者をターゲットに、注目度を上げた広告でした。

「CIAOちゅ~る」のトレインジャックは各路線1編成のみという貴重さも、話題を呼んだポイントだったのではないでしょうか。掲載された可愛い猫たちの写真は、愛猫に「CIAOちゅ~る」を買ってあげたいと飼い主に思わせるような演出だったと思います。

話題になった面白い広告について、以下の記事で紹介しているので、併せてご覧ください。
面白い広告まとめ | ネットでバズった話題の広告


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