【2022年5月版】ネットで話題となった面白い広告7選 | ウマ娘とBOSSのコラボ広告

インターネット上で話題となった面白い広告をまとめました。
今回は2022年5月に話題となった広告7選についてご紹介します。

ウマ娘×BOSS コラボ広告

東京メトロ新宿駅に掲出されていた大型広告

サントリーコーヒー「BOSS」と大人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」のコラボ広告がネットで話題になりました。

ウマ娘 プリティーダービー」はCygamesが運営しているスマートフォン用ゲームアプリで、1,300万ダウンロードを突破した大人気ゲーム。実在する競走馬を擬人化したキャラクター「ウマ娘」を育成し、レースに挑んでいく育成シミュレーションゲームで、競馬ファンからも厚い支持を得ています。

今回、缶コーヒー「BOSS」の商品開発担当者がウマ娘ファンということでコラボキャンペーンが実現。東京メトロ新宿駅構内に掲出された大型広告には、「BOSS」商品開発担当者のウマ娘への熱い思いが長文のコピーとなっています。

BOSSの宣伝は一切せず、ただただウマ娘の魅力やウマ娘への愛を綴っただけのコピーはインパクトが大きく、ネット上でも話題になりました。

キャンペーンでは、この広告掲出のほかに、走りが加速するかのような演出が楽しめる『加速スキル付きボスジャン』や、u歴代のボスジャンを着たウマ娘たちのオリジナルグッズのプレゼント企画を実施。多くのウマ娘ファンたちが喜ぶコラボレーションとなりました。

外で働く男性がメインターゲットとなっているBOSSと、競馬好きのファンが多いウマ娘は相性抜群だと思います。BOSS商品開発担当者が個人的に好きすぎて実現したコラボというのも面白いですよね。
BOSSの宣伝はほとんどない広告でしたが、なぜかBOSSを買いたくなる斬新な広告でした。

かいけつゾロリ 35周年記念広告

ポプラ社が東京メトロ新宿駅構内に掲出した「かいけつゾロリ」シリーズの35周年記念広告が話題になりました。

東京メトロ新宿駅構内に掲出された駅広告

「かいけつゾロリ」は1987年に第1作目が発売され、今年で35周年を迎える、原ゆたか氏原作の児童書。現在ではアニメ化や映画化までされている人気作品で、長年、子供たちに愛されてきました。

今回、35周年を記念し、東京メトロ新宿駅構内に駅貼りポスター広告を掲出。街を行き交うビジネスマンたちや就職活動に励む就活生たちの写真とともに、昔「かいけつゾロリ」を読んでいた今の大人へのメッセージを掲載しています。

35周年のロゴと一緒に掲載された「かいけつゾロリ」らしいメッセージ

この広告にはネット上でも、昔「かいけつゾロリ」を読んでいた大人たちが反応。懐かしく感慨深いものがあると話題になりました。

「かいけつゾロリ」発売当初の読者ももう立派な大人になり、その大人たちの後ろ姿を応援しているゾロリの姿がグッときますよね。ただ35周年を祝うだけでなく、昔読んでくれた読者への感謝が込められた広告なのだと思います。
一緒に「かいけつゾロリ」35周年をお祝いしたいと思わせる素敵な広告でした。

LUUP #この道をワープしたい総選挙

JR渋谷駅構内に掲出された大型広告

株式会社Luupが掲出した電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」の駅広告が話題になりました。

「LUUP」は街中にあるポートから気軽に電動キックボードや電動アシスト自転車をレンタルし使用できるシェアリングサービス。現在は東京・大阪・横浜・京都にて展開されていますが、エリアは順次拡大中で急成長を遂げているサービスです。

今回、JR渋谷駅、阪急梅田駅、大阪メトロなんば駅にて大型広告を掲出。2022年5月9日から5月15日まで開催された「#この道をワープしたい 総選挙」Twitter RTキャンペーンをPRしました。

キャンペーンでは、関東・関西の10ルートの中からどのルートをLUUPを利用して"ワープ”したいか、Twitter上で総選挙を実施。「渋谷→代官山」や「渋谷→六本木」、「梅田→難波」、「京都→四条烏丸」など様々なルートから、自分が一番ワープしたいルートを選んで投票することができます。
大型広告では、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんや東海オンエアのとしみつさんなど、13名のタレント、経営者、LUUPアンバサダーたちが自らのおすすめルートとともに、LUUPの便利さをアピールしています。

多くの著名人たちのコメントとともにワープしたいルートを紹介

様々な業界の著名人たちのコメントが載っているということもあり、この大型広告はネット上でも話題になりました。

広告でありながら実用的。 素晴らしいクリエイティブですね! 僕もよく坂の多い麻布十番〜六本木〜渋谷
・これは秀逸な広告だ... 私も東京に来て3ヶ月しか経ってないというのに、六本木渋谷間を何度LUUPで移動したかわかりません。
・渋谷に広告があるんですね!!見に行く!!笑 LUUP、アプリ登録しました!今度友達と使おうねって話しててどこ走ろうか悩み中です

ホーム上にある駅名標のようなデザインがとても面白いと思いました。さらに著名人の写真とコメントを掲載することで多くの人の興味関心を引いていた広告だったと思います。
まだLUUPというサービスを知らない人にとっては利用してみたくなる広告だったのではないでしょうか。

ドン・キホーテ ド褒美レシピ

株式会社ドン・キホーテが東京メトロ新宿駅構内に掲出した総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の駅広告が話題になりました。

東京メトロ新宿駅構内に掲出された大型広告

今回の広告では、ドン・キホーテ商品で自宅で作れるご褒美レシピ=ド褒美レシピをPR。「1kgチーズのとろ~りラザニア」や「真っ赤なカルボのバラジェニックピザ」など、見た目も味もインパクト大のメニューが3種類掲載されています。広告にはイメージキャラクターの生駒里奈さんが出演。ド褒美レシピで作ったメニューを美味しそうに頬張る姿が食欲をそそられる広告となっています。広告は大型広告のほかに付近の柱サイネージでも配信されました。

ネット上では生駒里奈さんのファンを中心に、多くの人々の話題になっていました。

生駒里奈さんが大きな口で頬張る姿が可愛らしく、とても美味しそうな広告でした。
新学期を迎え、疲れが見え始めるこの時期に、自分へのご褒美としてド褒美レシピを試したいと思った方も多いと思います。ドン・キホーテの公式サイトでは広告に掲載されていた3つのメニューのほかにも、様々なド褒美レシピが紹介されているのでぜひチェックしてみてくださいね。

すみっコぐらし すみっこでつながろうプロジェクト

サンエックス株式会社が東急田園都市線渋谷駅と大阪・梅田に掲出した「すみっコぐらし」の大型広告がネットで話題になりました。

すみっコぐらしは2012年に発表されたキャラクターで、関連商品の年間売上は約200億円にも上るほどの人気を誇っています。今回、キャラクターが誕生してから10周年を記念し、「すみっこでつながろうプロジェクト」をスタート。すみっこぐらしと町がコラボして地域を盛り上げる「すみっこまちコラボ」や、Twitterで参加できる「すみっこでつながろうキャンペーン」など、様々なイベントが予定されています。
大型広告には数々のすみっコたちが集結。10周年のプロジェクトのPRとともに、10年間の感謝の気持ちを綴っています。

すみっコぐらしの大型広告はネット上でも話題になり、この広告を実際に見に行く人も多数いました。

10周年を記念してすみっコたちが集合写真を撮ったような広告で、すみっコぐらしファンにとってはとても嬉しい広告だったと思います。ファンでなくてもズラリと並んだすみっコたちの姿は圧巻で写真に収めたくなりますよね。
ネット上でも大きな話題となっており、すみっコぐらしの人気の高さを改めて実感した広告でした。

Pairs(ペアーズ) #そろそろデート再開しませんか

株式会社エウレカが都内各所に掲出した恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」の屋外広告が話題になりました。

渋谷の街頭に掲出された屋外広告

今回、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」を運営する株式会社エウレカがある調査結果を発表。調査によれば、コロナ禍、デートを控えている人は多く、コロナ以前よりもデート回数と出費が減少。具体的な金額で表すと、なんと1ヶ月あたり1,767億円、GWだけでも910億円の損失が出ているそうです。しかし、今デートを再開することで、リベンジ消費欲も相まって、1ヶ月あたり最大4,550億円の経済効果が期待できることが明らかになりました。

そこで「Pairs」は、再びデートの楽しさを感じてもらうことを目的として、2022年のゴールデンウィーク中のデートを応援する『#そろそろデート再開しませんか』キャンペーンを実施。5~3,000円分までのPayPayポイントが入った「ペアーズお恋玉」を、ピールオフ広告に貼り付け、さらに街頭でも配布しました。

このキャンペーンに合わせて、屋外広告も掲出。水色のバックにコピーだけのシンプルな広告ですが、書かれているコピーは掲出された場所によって異なる内容でした。

麻布十番駅構内に掲出されていた駅広告

この広告は配布されていた「ペアーズお恋玉」とともにネット上で話題になりました。

掲出場所によってコピーの内容が異なるという細かい工夫が面白い広告でした。
行く先々でペアーズの広告を見かけるたびに、どんなことが書いてあるのか写真に撮って確認したくなりますよね。様々な場所で配布されていたお恋玉も面白い企画でした。これを機にまたデートを楽しむカップルが増えるといいですね。

応援広告

ネット上でとても話題になりやすいセンイル広告(応援広告)。2022年5月は2つのセンイル広告がネットで話題になっていました。その2つをご紹介したいと思います。

まず一つ目にご紹介したいのが日本の7人組ボーイズグループ「BE:FIRST」のJUNONさんのセンイル広告。

渋谷駅構内に掲出されていたセンイル広告

5月23日のJUNONさんの誕生日に合わせてファンによって掲出されました。ピンクのとても目立つ広告ですがファンの愛情を感じる広告でした。この広告について、SNSでも話題になっていました。

このJUNONさんのセンイル広告は渋谷駅、大阪・梅田駅、名古屋駅など、全国の様々な場所に掲出されました。
BE:FIRST」JUNONさんの人気ぶりがよく分かる広告展開だったと思います。

2つ目にご紹介するのは、日韓合同男性アイドルグループ『NIK』のパクハさんのセンイル広告です。

東京メトロ新宿駅構内に掲出されたセンイル広告

このセンイル広告はご本人の写真ではなく、おしゃれなイラストが掲載されていました。こちらもファンの気持ちが込められた素敵な広告だったと思います。
ネットでもこのおしゃれなセンイル広告は話題に。

なんとこのセンイル広告はパクハさんご本人も見に行かれたそうです。

ご本人に見てもらえるのは、ファンにとってはとても嬉しいことですよね!広告を通して芸能人とファンがやり取りできるのも、センイル広告の魅力なのかもしれません。

まとめ

2022年5月はコピーの量が多く、メッセージ性の強い広告が目立った印象でした。

LUUPの大型広告もPairsの屋外広告も、ユーザーへ伝えたいメッセージをあえてぎっしりと記載することで何が書いてあるのか興味を持たせる広告でした。広告掲出と同時に開催されていた「#この道をワープしたい総選挙」や「ペアーズお恋玉」などのイベントの影響もあり、話題性がより高まったのだと思います。

運ウマ娘×BOSSのコラボ広告も文字数の多いコピーでしたが、全て商品のPRなどではなく、商品開発担当者のウマ娘への思いを綴っているというのが面白かったですね。

かいけつゾロリとすみっこぐらしの広告はファンにはうれしい広告でした。センイル広告も様々な工夫がされていて、ファンの愛情を感じましたね。

ドン・キホーテの広告はあまりコピーは目立っていませんが、ド褒美レシピの料理のインパクトが大きい広告でしたね。公式サイトでレシピを紹介することで実際に作ってみた人や作ってみたいと思った人が拡散し、バズったのだと思います。

今までに話題になった面白い広告について、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
面白い広告まとめ | ネットでバズった話題の広告


関連記事

前の記事へ

2022年3月の広告費統計 | 交通広告が83.9%と大幅なマイナスに

次の記事へ

2022年4月の広告費統計 | ほとんどのカテゴリーが増加も紙媒体は伸び悩む結果に