【2021年4月版】ネットでバズった面白い広告3選 | 折込チラシ風の駅広告

インターネット上でバズった面白い広告をまとめました。
今回は2021年4月に話題となった広告3選についてご紹介します。

スーパーの折込チラシを彷彿とさせる、迫力の駅看板

田園都市線・半蔵門線渋谷駅に掲示されたNetflix(ネットフリックス)の駅看板広告

Netflixが実施した、同社が独占で放送しているアニメ『極主夫道(ごくしゅふどう)』にちなんだ駅広告が話題となりました。

『極主夫道』はおおのこうすけ氏が描く、元・最凶ヤクザの主夫業の日常を描いたハートウォーミングコメディで、2021年3月時点の累計発行部数は360万部を突破。2021年4月よりアニメ化され、同社の動画配信サービスNetflix独占で全世界に配信されています。

今回の駅広告では、登場人物である元最凶のヤクザ“龍(たつ)”が主夫であることにちなんだスーパーのチラシを彷彿とさせる広告デザインとなっています。

電気屋さんの折込チラシを彷彿とさせる広告デザイン

『極主夫道』内に登場するオリジナルアニメ「ポリキュア」の宣伝も

エスカレーターを下りてすぐの場所にこの看板が出ていたこともあり、「なにこれ!?」とエスカレーターを降りてきた方がリアクションされている姿が印象的でした。また、本作を知らない方もデザインのインパクトから、自然と振り返っている方が多かったように感じました。

また、SNSを中心に多くの投稿が寄せられました。

渋谷駅にでっかいヤマダ電機のチラシあるんだが…って思ったらネトフリの広告で驚き
・いいセンスしてる
・最高すぎる広告でした。1つ1つ内容が面白すぎて…
・極主夫道の広告が予想外過ぎて笑ってしまった。すげぇ。
・極主夫道の広告攻めてんなー

同時期に、電車内の中吊り広告も実施されていたようです。

Netflix独占配信の『極主夫道』をフックにしたサービスの宣伝広告でした。自社サービスの説明を漫画(アニメ)の世界観を使って上手く表現した面白い事例だったように思います。

広告実施期間:2021年4月~

「いろはす」と「い・ろ・は・す」のコラボ広告!

2021年4月16日に掲載されたいろはすの広告が話題となりました。

掲載日となった4月16日は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』に登場するキャラクター、いろはすこと「一色いろは」の誕生日。誕生日にちなんで、飲料水「い・ろ・は・す」とのコラボ広告が実施されました。

同作品はガガガ文庫より発行されていた渡航氏によるライトノベル。今回の新聞広告のデザイン含め、イラストはぽんかん⑧氏が担当しています。青春にやさぐれた価値観を持った主人公が、それを見かねた教師によって「奉仕部」という部活に入れられてからの高校生活を描いたラブコメディ作品です。
宝島社が発行している「このライトノベルがすごい!」にて3年連続(2014~2016年)で作品部門1位を獲得、2019年12月に発行部数は全世界累計1,000万部を突破するなど、最終14巻が発売されて1年近く時間が経った現在でも人気の高い作品です。

コラボ自体は昨年も実施されており、渡航氏による新作書き下ろしストーリーが話題となっておりました。今回は、新聞広告でのコラボレーションということもあり、作品のファンを中心にSNSで広く拡散されました。

家で読売新聞を取ってて良かった(笑)
・い・ろ・は・す×いろはす可愛い
・新聞開いたら「いろはす」と「いろはす」がいた!
・Twitter観てうちの新聞確認してたらいろはす居ました!!お誕生日おめでとう
・今日の日付の載ったこの新聞が宝物になりました。いろはすと同じで本当に嬉しいし一生推していこうと思います。

今回の新聞広告では、ぽんかん⑧氏により描かれたイラストが地域別で6種類用意されており、背景やイラスト内に描かれた「い・ろ・は・す」の「○○の天然水」部分が地域によって異なるとのこと。

広告は4月16日の読売新聞の朝刊に掲載されているほか、「い・ろ・は・す」公式サイトにて渡航氏の書き下ろしの新作ストーリーも併せて公開されています。

エリアによってデザインが変わっている点がとても面白いですよね。
2020年12月に実施された「鬼滅の刃」新聞広告では、作品中に登場するキャラクターが各新聞ごとに3名ずつ登場する演出で話題となりましたが、今回は読売新聞の各エリア版によって広告デザインを変えていたようです。
作品のファンの方はもちろん、作品を知らない読売新聞読者の方も可愛い女の子のイラストにときめいた方も多かったのではないでしょうか?

広告実施期間:2021年4月16日

<実証実験>3D映像が肉眼で見れる面白いデジタルサイネージ

3Dホログラムを活用した面白い広告媒体が話題となりました。

4月5日~30日まで、東京建物株式会社、株式会社Life is Style、SBイノベンチャー株式会社の3社は、「3D ホログラムサイネージでの映像配信と人流データを用いた広告媒体価値の定量化」に関する実証実験を実施しています。

東京駅近くの大手町タワー内「OOTEMORI」に3Dホログラムサイネージを設置し、広告映像を配信。通行人に対し、同施設内にある飲食店店舗などの映像を配信することで送客をしています。
また、送客した客数を計測・定量化しながら、数値によって費用対効果を計測、広告媒体としての価値を把握する取り組みとなっています。

サイネージを後ろから見た写真。プロペラのような羽が回転し続けていました。

専用メガネなどは使わずに3D映像を見ることが出来る面白いデジタルサイネージです。
ブランドロゴや商品などを3D映像として空中に投影し、立体的な映像と音を組み合わせることで通行人の関心を惹く事が出来るようになっていました。

今回の実証実験によって費用対効果が実証されれば、広告を出稿する側の企業はもちろん、設置を検討する企業も増えてくるのではないでしょうか。
屋外ビジョンやその他デジタルサイネージとは異なり、立体的な動画演出が可能となるので、広告の表現の仕方や演出などの幅が広がりそうな予感がしています。

また、上に掲載した写真のように今までのデジタルサイネージとは違った形で設置できるのが今回のサイネージの強みでもあると思います。施設・店舗内はもちろん、イベント等で利用を検討する企業様も増えてきそうですよね。

今回の実証実験の結果や今後の動向に注目です!

広告実施期間:2021年4月5日~4月30日

まとめ

2021年4月に話題となった面白い広告を紹介しました。

いろはすの広告について、今回の事例は飲料水「い・ろ・は・す」と名前が同じであることによるタイアップでした。最近はキャラクターやタレント、ミュージシャンの誕生日に広告を出してお祝いをする応援広告も数多くみられるようになってきています。
ただ、商品を宣伝する・売り込むためだけの広告ではなく、ファンと一緒に楽しめるような広告が今後も増えていきそうな予感です。

また、極主夫道の広告はよく見る折込チラシを彷彿とさせる面白いデザインで、渋谷駅を訪れた多くの方を驚かせていました。広告自体はNetflixのサービス利用を促す内容でしたが、作品と絡ませて宣伝することで、ユーザーにも受け入れられやすい内容になっていたと思います。なにより、デザインについて細かいところまでこだわっており、何時間見ていても飽きずに見ていられる面白いデザインでした。

まだ実証実験中ではありますが、3Dホログラムサイネージも今後が楽しみな広告媒体の1つです。広告というよりは、1つの作品として楽しめる広告メディアであるように思います。
今回の実験で数値データが集まり、実用化されることを楽しみに待っていようと思います。

来月もお楽しみに。

今回ご紹介した広告以外にも、話題になった広告を以下の記事で紹介しているので、併せてご覧ください。
面白い広告まとめ | ネットでバズった話題の広告


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