【2021年7月版】ネットで話題となった面白い広告3選 | 新宿東口に現れた3D巨大猫

インターネット上で話題となった面白い広告をまとめました。
今回は2021年7月に話題となった広告3選についてご紹介します。

新宿駅東口に現れた3D巨大猫

2021年7月1日から新宿東口にある屋外ビジョン「クロス新宿ビジョン」で放映された“3D巨大猫”映像が話題となりました。

巨大猫が現れた「クロス新宿ビジョン」は株式会社クロススペースの委託により、株式会社マイクロアドデジタルサイネージと株式会社ユニカが共同運営する屋外ビジョンです。新宿の一等地に設置された同ビジョンは、4K相当分の最新スペックを持ち、湾曲したディスプレイを活かした3D動画など、最先端の表現方法を駆使することができるビジョンとなっています。

今回話題となった“巨大猫”は、クロス新宿ビジョンの仮放映期間(2021年7月1日~)に放映されたものです。広告と広告の間に現れる愛くるしい猫の動画を一目見ようと、新宿駅東口周辺は“猫待ち”の人で賑わっていました。放映時間などを発信している公式Twitterでは、6月開設にもかかわらず、フォロワー数32,000人(2021年7月26日時点)を超える人気となっています。

また同時期に、渋谷駅でも3D映像を使った面白い動画広告が配信されました。

頭髪治療のDクリニックは、東京渋谷「シブハチヒットビジョン」と大阪道頓堀「ツタヤエビスバシヒットビジョン」を使った3D広告の配信を行いました。

2021年7月5月より放映された同広告では、お笑いコンビ「ナインティナイン」が出演。Dクリニックのグループ企業であるアンファー株式会社が販売する“スカルプD”のCMソングを熱唱する内容となっています。400㎡超の超大型屋外広告ビジョンでの3D広告放映は日本初の試みになります(※先ほどの巨大猫で登場したクロス新宿ビジョンは150㎡超)

巨大猫、Dクリニックともに、今までになかった“3D映像”を上手く取り入れた面白い内容でした。肉眼で視認できる3D度合いで言えば、湾曲したディスプレイで映し出す巨大猫の方に分があったように思います。一方、Dクリニックの広告も400㎡の迫力映像と圧倒的な音量で、多くの渋谷駅利用者に訴求できていたように感じています。

直近、3Dホログラムサイネージも話題となりましたが、今回の3D技術を含め、広告クリエイティブの表現手法が幅広くなっていきそうな、そんな可能性を感じるコンテンツでした。近いうちに、3D技術を用いた面白い広告がガンガン流れるようになるかもしれませんね。

広告実施期間:巨大猫2021年7月1日~日、Dクリニック7月5日~

発行巻数で世界一達成!新宿駅に掲載された『ゴルゴ13』駅広告

株式会社リイド社が発刊する漫画『ゴルゴ13』の201巻発売を記念して実施された駅広告が話題となりました。

同作品は、さいとう・たかを氏が描く一流のスナイパー・暗殺者であるゴルゴ13ことデューク東郷の活躍を描く劇画。2021年7月5日の201巻発売を持って、2016年にギネス世界記録に認定された漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(全200巻)を抜き、コミック発行巻数世界記録を達成しました。

今回、新宿駅で掲出された広告では、ゴルゴ13の「照準」がテーマのクリエイティブとなっています。ウイルス、居眠りをする国会議員、誹謗中傷コメントを投稿するワンシーンに照準を合わせ、「この国には、まだまだ彼が必要だ。」と一言述べられています。クリエイティブには文字での説明が一切入っていないにもかかわらず、その考えさせられる内容から多くの反響がありました。

広告が掲出された新宿メトロスーパープレミアムは、丸ノ内線、都営大江戸線ホームが入り組んだ通行量の多い通路沿いにあります。人の流れもあるので、普段は立ち止まったりする方は少ないのですが、この広告を横目に見ながら談笑する2人組や、思わず立ち止まって写真を撮る方も見られました。

ゴルゴ13のファンやファン以外にとっても響く内容の広告だったのではないでしょうか。

広告実施期間:2021年7月5日~7月11日

「新聞広告は、あこぎなことしないから安心だよ!」KINCHOの面白い新聞広告

大日本除虫菊株式会社(KINCHO)が出した新聞広告が話題となりました。
以前より「読めない広告」や「超難解折り紙広告」、「商品が浮かびあがって見える広告」など、面白い新聞広告を多数生み出している同社が出した、新しい新聞広告です。

今回の新聞広告では、「インターネット広告とは大違い!」のキャッチとタイトル「いま、いいよね。一方通行の新聞広告」が大きく描かれ、新聞広告とインターネット広告を比較した8つの優位性を説明しています。

  • 「この広告を見て、この商品を買いたくなったかどうか教えろ」なんて言わないよ! 
  • 「ポイントやるから個人情報よこせ」なんて言わないよ! 
  • この新聞広告、途中で見るのやめた人の数を数えたりしないよ! 
  • 「この広告見たやろ、そしたらこの広告も見ろ」なんて言わないよ! 
  • 「広告見て買ったな、そしたらもう一回買え」なんて言わないよ! 
  • あなたが、いつ、どこでこの広告見てるかなんて知らなくていいよ!
  • この新聞広告を見た後、何をしてるか詮索なんてしないよ! 
  • 「へぇ、こんな商品あるんだ。今度買ってみよう」...それだけで...十分だよ。

インターネット広告では、リンククリック数やページの滞在時間、サイトへの流入経路などを計測でき、特定の条件がそろったユーザーのみに広告を表示するターゲティング広告の利用が進んでいます。一方で、まるで「自分の行動が監視されているようだ」とターゲティングに対して不快感を覚えるユーザーも多くいるのも事実です。

同広告では、インターネット広告のあこぎ(=非常に欲張りで、やりかたがずうずうしい)な面を取り上げつつ、新聞広告の良さを改めて伝えた格好となっています。

これだけでも十分話題となりそうですが、これで終わらないのがKINCHOの新聞広告。今ほどの意見を無視するように、「デジタルキャンペーンやってます!ホームページをご覧ください。いますぐご覧ください。」と強くホームページへ誘導。URL末尾が「internet/daisuki(インターネット大好き)」のページへアクセスすると、虹色に輝くエフェクトや動く文字など、なんとも懐かしい雰囲気のページが出現する仕掛けとなっています。

出典:大日本除虫菊株式会社「デジタル時代のプレミアムキャンペーン!DIGITAL KINCHO 4G」

ページのソースコードには、KINCHOお馴染みのマークが描かれたアスキーアートが現れるなど、細部までこだわりが伝わってくるコンテンツとなっていました。

出典:大日本除虫菊株式会社「デジタル時代のプレミアムキャンペーン!DIGITAL KINCHO 4G」

新聞広告を全力で肯定しつつ、最後はWebに誘導するこの広告に度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか。Yahooリアルタイム検索では、新聞広告が出た7月4日、5日に話題がピークになっている様子が伺えます。

出典:ヤフーリアルタイム検索

また、多くのメディアでも取り上げられ、SNSでも広く拡散。結果的に“インターネット”上で話題となった格好となりました。

狙ってできる施策ではないと思いますが、このアイデアと発想力には脱帽です。同社のオフライン広告を使った施策は毎回何かと話題になるので、今後も注目していきたいと思います。

広告実施期間:2021年7月4日(読売新聞)、7月5日(日経新聞)

その他話題となった広告・面白かった広告を一気にご紹介

ネットフリックスの“ゴージャス”な駅広告

ネットフリックスが実施した「全裸監督2」の駅広告が話題となりました。
新宿駅では、「ジーニアス」「ファンタスティック」「ゴージャス」…と一目見れば必ず印象に残るキャッチ―なフレーズとサイネージ広告が駅構内をジャック。
一方、渋谷駅では駅前の大型ボードを贅沢に利用し、「上を見ろ、星がある。下を見ろ、俺がいる。」と強烈なメッセージを発信しました。

新宿駅

渋谷駅

山手線を1編成を丸ごとジャック!「鴨の手線」ADトレイン

山手線1編成を丸ごとジャックした株式会社東京カモガシラランドの「鴨の手線」広告が面白いと話題になりました。こちらの広告では、同社代表である鴨頭嘉人氏のYouTubeチャンネルに掲載している動画の中から人気動画をピックアップ。車内ビジョンでの動画放映と中吊り、ポスター広告で山手線1編成全てをジャックしました。

車両内全てが鴨頭嘉人氏に関するコンテンツとなっており、しかも1つ1つが異なるクリエイティブとなっていました。細部まで作り込まれたクリエイティブは思わず見入ってしまうものばかり。私の目の前に座ったカップルが、広告を指さしながら談笑する姿が印象的でした。

実施期間中、鴨の手線のTwitterアカウントにて、適時走行場所が共有されており、SNSと連動した企画内容となっていました。

未知のエイリアンを載せたアドトラックが都内を走行

Amazon Prime Videoで独占配信中の映画『トゥモロー・ウォー』のアドトラックが面白いと話題になりました。こちらのアドトラックでは、同作に登場する道のエイリアン「ホワイトスパイク」を捕獲し、トラックで輸送している設定で実施されました。

2021年7月2日〜15日の期間限定で実施、そのインパクトのあるビジュアルからSNSを中心に話題となった広告でした。また、同時期にJR新宿駅の改札内スペースを利用した駅広告を実施。壁面・床・天井と空間全体をジャックした演出に驚かれた方も多いのではないでしょうか?

まとめ

今回は、2021年7月に話題となった面白い広告を紹介しました。

全体の傾向として、OOHを使った面白い広告が増えてきた印象があります。特に、新宿・渋谷などの大型ターミナルに関しては、毎週違った大型広告が掲出されるなど、積極的な広告展開を行う企業が増えてきました。電車内を見ても、中吊り広告やポスター広告が増え、空き枠も減ってきている様子が感じられるようになってきました。

特に、ここ最近は上記でも取り上げたネットフリックスやAmazonプライム、取り上げてはいませんがDisney+などの“動画系サービスの広告”は積極的にOOHを活用している印象があります。今後もこの流れは続いていきそうな予感です。

また、KINCHOの新聞広告は、「さすが」の一言に尽きる完成度でした。以前から、面白い新聞広告で話題となっていた同社ですが、さらに磨きがかかった印象です。インターネット広告と対比しながら新聞広告の良さを前面に押し出しつつ、最終的にWebページに誘導するという広告展開に度肝を抜かれた方も多かったと思います。

来月はどんな面白い広告が実施されるのか、楽しみですね。


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