【2021年9月版】ネットで話題となった面白い広告5選 | 東京駅に登場した東リベ広告

インターネット上で話題となった面白い広告をまとめました。
今回は2021年9月に話題となった広告5選についてご紹介します。

東京卍リベンジャーズ「オレの地元が最強」


2021年9月13日より、JR東京駅構内で掲載された東京卍リベンジャーズのポスター広告「オレの地元が最強」が面白いと話題になりました。

東京卍リベンジャーズは、週刊少年マガジンに連載中の漫画作品。2021年4月にはアニメ化されるなど、若年層を中心に人気の高い作品です。

今回の広告は、JR東京駅の中央通路から駅ホームをつなぐ階段沿いを中心に掲出。ポスターには、作中に登場するキャラクターが全国各地のご当地代表として登場。各地方あるあるネタを漫画の1コマとして描いた、面白いデザインとなっています。ポスターは各都道府県分、全47種類掲出されました。

例えば、“埼玉”であれば「“ださいたま”って言ったヤツらを見返して“ごめんなさいたま”って言わせてやる」と、ちょっとしたご当地ネタを絡めたデザインに仕上がっていました。


9月13日の掲載開始直後から多くの関連ツイートが発信。中には、掲出日当日の昼頃には全てのクリエイティブを撮影してTwtterに投稿する強者もいらっしゃいました。

私も実際に現地で見てきましたが、各クリエイティブを写真に収めている方が数名いらっしゃいました。とりわけ若年層の女性が多く、自分の地元のデザインをチェックする方や自分の推しキャラクターの前で一緒に写真を撮る方と様々でした。

広告実施期間:2021年9月13日~

Tinder「どこかにいい人いないかなーって、一生言ってな。」

2021年9月に実施された、マッチングアプリ「Tinder」が渋谷で実施した広告が話題となりました。

Tinder(ティンダー)は、若年層を中心に人気のあるソーシャル系マッチングアプリ。相互に関心をもったユーザー同士の間でコミュニケーションをとることが出来るサービスです。

今回、Tinderでは渋谷の各地で広告を展開。屋外ビジョンや看板、駅広告などを実施していました。特に、渋谷駅前に設置されたメッセージ広告「どこかにいい人いないかなーって、一生言ってな。」は、あるユーザーの投稿が8,000件以上リツイートされるなど、若年層を中心に話題化。

各エリアそれぞれ掲載されたクリエイティブが異なることもあり、渋谷駅利用者やTinderを知るユーザーによるSNS投稿が見られました。

Tinder広告の詳細については、下記記事をご覧ください。
渋谷のTinder広告、強烈なコピーに込められた想いとは

広告実施期間:2021年9月 ~

プロジェクトセカイ リリース1周年広告

2021年9月27日より、渋谷駅を始めとした、全国各地で掲載されたゲームアプリ「プロジェクトセカイ」の広告が話題となりました。

プロジェクトセカイ(プロセカ)は、セガとColorful Paletteによるボーカロイド・初音ミクを中心としたメディアミックスプロジェクト。2020年9月30日には、ゲームアプリ『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』がリリースされ、若年層を中心に人気があります。

今回の広告では、同ゲームのリリース1周年を記念し、プロセカ内に登場するキャラクターが全国各地でポスターとして掲出。それぞれ異なるキャラクターが描かれた広告が全国各地で掲載される、面白い企画となっていました。

広告掲載がプロジェクトセカイ公式Twitterから告知された9月27日、「プロセカ広告」というキーワードのツイートが急激に増えたことがうかがえます。各地域でどのキャラクターが掲出されているのかを報告しあうツイートが数多くみられました。

出典:ヤフーリアルタイム検索
9/16-10/16「プロセカ広告」での関連ツイート数

渋谷駅では、大型ポスター広告が数カ所に掲載。私が訪れた時も、クリエイティブを写真に収めようと数人のファンが写真撮影のタイミングをうかがっていました。ちなみに、広告が掲出されたエリアは改札内ながら人通りの激しいエリアとなっており、多くの方がクリエイティブを横目に気にしている姿が印象的でした。

広告実施期間:2021年9月27日~

YOUTRUST「すごい人は、ここにいる」

2021年9月に東京都内各エリアで掲載されたキャリアSNS「YOUTRUST」の広告が話題となりました。

YOUTRUSTは2018年4月にサービスを開始した日本のキャリアSNSサービス。キャリアSNSとはいいつつ、転職や副業を考えていない人でも登録することができ、投稿タイムラインやメッセージのやりとりを日常的に楽しむことができます。

今回の広告では、8月下旬の資金調達リリース発表後から「すごい人は、ここにいる」をキーフレーズとし、9月各週・各エリアで駅広告を展開されました。

YOUTRUSTを利用するユーザーの投稿をそのままデザインに組み込む斬新なクリエイティブは大きな反響を呼び、特に、クリエイティブに投稿が掲載されたユーザーが他のSNSを通してその写真を発信・拡散されていく好循環を生んでいた点が印象的でした。

広告実施期間:2021年8月30日~

実物の書籍が埋め込まれた大型広告

2021年8月30日から9月5日まで新宿駅で掲載されたMF文庫の大型ポスター広告が話題となりました。

今回の広告では、新宿メトロプロムナードにある大型の広告枠2枠にMF文庫の4作品「ようこそ実力至上主義の教室へ」「ぼくたちのリメイク」「探偵はもう、死んでいる」「Re:ゼロから始める異世界生活」をそれぞれ掲出。

各ライトノベル1巻のフレーズとキャラクターイラストが大きく描かれたクリエイティブは、それぞれの作品のファンを中心に話題となりました。

また、広告デザインの右側には実物の書籍が埋め込まれている面白いクリエイティブになっています。最初は本の表紙を描いただけかと思っていましたが、近づいて実物を見るとこの面だけ特殊なつくりになっており、本当に書籍が埋め込まれていました。

広告実施期間:2021年8月30日~9月5日

まとめ

2021年9月は、ファンを巻き込むタイプの広告が多数みられました。

8月のあんさんぶるスターズ!!の花火大会広告も同じような形式でしたが、全国各地で同時展開された「東京リベンジャーズ」と「プロジェクトセカイ」の広告は面白い事例だと思っています。各エリアでそれぞれ異なるキャラクターを描いた広告を展開することで、各地のファンが自分のエリアの広告を投稿したくなる状況を作り出し、話題化に繋げていました。

新しいユーザーへの認知獲得はもちろん、既存ユーザーの満足度向上にもつながったのではないでしょうか。

10月から緊急事態宣言が解除され、体感ですが屋外広告や駅広告の出稿も増えてきている印象があります。
次はどのような面白い広告に出会えるのか、楽しみですね。

今回ご紹介した広告以外にも、話題になった広告を以下の記事で紹介しているので、併せてご覧ください。
面白い広告まとめ | ネットでバズった話題の広告


関連記事

前の記事へ

「誰が一方通行やねん。」NIKKEIがKINCHOへのアンサー広告を掲載

次の記事へ

名探偵コナン、渋谷駅に100巻発売記念の大型広告を掲出