展示会の開催・出展をPRする駅広告の事例

ビジネスチャンスへ繋げる展示会開催・出展の駅広告

全国各地の大型展示会場では様々な展示会が開催されていますが、展示会への出展は大きなビジネスチャンスへ繋がるとても貴重な場です。特にBtoB向けの新しい商品やサービスを取り扱う企業にとっては、展示会は自社の商品・サービスを直接体験してもらったり、商品・サービスを見てもらいながら説明できるため、商品・サービスの認知度を向上させる絶好の機会です。

しかし、出展したからと言って自社のブースに見に来てくれないと意味がありません。展示会の主催者側は、広告で展示会開催のPRをして、多くの人を呼び込むために様々な工夫をしています。また、出展企業が展示会へ出展することを広告でPRすることもあります。
展示会の開催・出展についての広告は、会場の最寄駅や会場へ行く際の乗り継ぎ駅などに掲出されることが多く、企業によっては駅をジャックしたかのようなインパクトのある広告展開も実施されています。

今回は様々な工夫を凝らして展示会の開催や出展をPRした広告事例をご紹介します。

カミナシ 第50回国際ホテル・レストラン・ショーへの出展

2022年2月15日~2月18日に東京ビッグサイトで開催された、第50回国際ホテル・レストラン・ショーへ出展した株式会社カミナシはこの会期中、最寄り駅であるりんかい線国際展示場駅とゆりかもめ線東京ビッグサイト駅にて駅広告を掲出しました。

「第50回国際ホテル・レストラン・ショー」はサービス産業の活性化に貢献するホスピタリティとフードサービスの商談専門展。今回この展示会へ出展した株式会社カミナシは、現場管理業務を効率化するクラウドサービスを運営しています。

会期中、国際展示場駅と東京ビッグサイト駅の駅構内にあるエスカレーター壁面はカミナシの広告でジャックされており、第50回国際ホテル・レストラン・ショーへ向かう人々をターゲットに、しっかりと存在感をアピールしました。

カミナシのブースでは、現場改善プラットフォーム「カミナシ」を体験できるデモンストレーション展示を実施。また、出展者セミナーでも外食・ホテル業界での活用事例について紹介しました。

実際に使ってみないと便利さが伝わりにくいクラウドサービスという商品を、展示会を活用して多くのホテル業界・飲食業界の人々へアピールすることができました。活用事例のレクチャーもあり、より「カミナシ」の魅力が伝わったのではないでしょうか。

ジャパントラックショー2022 

2022年5月12日から3日間、横浜パシフィコで行われた「ジャパントラックショー2022」の駅広告がみなとみらい駅に掲出されました。

「ジャパントラックショー」は日本最大のトラック関連総合展示会で、2016年より隔年で開催されていましたが、コロナの影響により2020年は中止となっていました。今回は4年ぶりの開催が実現し、物流・運輸事業者をはじめとする様々な業界関係者の注目を集めました。

今回、ジャパントラックショーの会場である横浜パシフィコの最寄駅、みなとみらい駅にて、開催の1週間前より掲出されました。みなとみらい駅周辺には物流企業が多数あるため、業界関係者へ効果的にアプローチできたのではないでしょうか。

注目度の高かった今回のジャパントラックショーも大盛況のうちに3日間を終えました。

会場には3日間合計で53,000人以上も訪れたそうです。駅広告の掲出は1週間前からと短い期間でのPRとなりましたが、もともと話題になっていたということもあり、物流関係者への再周知という意味での効果もあったと思います。

毎年インパクト大のコミックマーケット関連広告

展示会とは少し異なりますが、毎年8月と12月に東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」の開催期間中に掲出される駅広告はインパクトがあり、ネット上でも拡散されるほどの話題性もあります。

2021年12月に開催された「コミックマーケット99」の開催期間中も、会場の最寄駅である国際展示場駅は多くのコミックマーケット関連の広告でジャックされていました。

「コミックマーケット99」はコロナの影響により中止・延期が続いたため約2年ぶりの開催となり、多くの人々を喜ばせました。
コミックマーケット開催期間中は今回に限らず、過去にも大規模な広告ジャックが国際展示場駅にて行われてきました。

今年の8月には「コミックマーケット100」が開催されました。今年も開催期間中の国際展示場駅は多くの広告が掲出され、盛り上がりを見せたようです。

hacomono SPORTEC 2022への出展

2022年7月27日~29日の3日間で開催された「SPORTEC 2022」に顧客管理・予約・決済システム「hacomono」を運営する株式会社hacomonoが出展。これに合わせて、会場最寄の国際展示場駅にて広告ジャックを実施しました。

「SPORTEC 2022」は世界中のスポーツ関連の企業や団体が最新製品・技術・サービスを発表する、スポーツ・健康産業に関する総合展示会。株式会社hacomonoではフィットネスクラブをはじめとするウェルネス業界向けの顧客管理・予約システム「hacomono」を運営しており、「SPORTEC 2022」ではこのシステムを活用したウェルネス業界のデジタル経営について提案しました。

日本のフィットネス参加率は現在わずか3〜4%と言われており、先進国の中でも低い数値となっています。ウェルネス業界には非効率なアナログ作業がまだまだ多いため、株式会社hacomonoでは自社のシステムを活用することで業界の非効率をなくし業界のポテンシャルを最大化させることを目標に「PROJECT 3%→10%」を開始しました。このプロジェクトでは、自社システム「hacomono」で業務効率化を実現させ、フィットネス参加率を3%から10%まで上げることを目指します。

国際展示場駅をジャックした株式会社hacomonoの広告では「PROJECT 3%→10%」についてPR。モノクロのコピーのみでとても目を引くデザインな上、「 3%→10%」の数字はインパクトがあり、多くの駅利用者の記憶に残りやすい広告となりました。

国際展示場駅に突如現れた 「3%→10%」の数字は、多くの駅利用者が何の数字なのか気になったと思います。
株式会社hacomonoの取り組みについて、しっかりとアピールできたのではないでしょうか。

まとめ

展示会などのイベント開催に合わせ、会場の最寄駅では様々な広告が掲出され、駅利用者へ向けてインパクトのあるPRが行われています。広告展開の仕方は様々ですが、業界関係者以外の人へのアピールもでき、より幅広いユーザーへアプローチできているのではないでしょうか。最寄駅の駅広告もイベントの一環のように感じます。

今後、展示会開催前には最寄駅の駅広告にも注目していきたいですね。


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