【2021年4月版】デジタルサイネージに関するニュースまとめ

今回は、2021年4月度版のデジタルサイネージに関するニュースを紹介します。

株式会社IRIS 「Tokyo Prime」上で気象情報や指数情報と連携した広告メニューの提供を開始

出典:東京・日本設置台数No.1※のタクシー・サイネージメディア「Tokyo Prime」一般財団法人日本気象協会と共同で気象情報・指数情報コンテンツと連携した広告メニューの提供を開始

株式会社IRISは一般財団法人日本気象協会と共同で気象情報、指数情報コンテンツを制作。気象情報に関しては、2021年4月12日(月)より新世代デジタルサイネージである「Tokyo Prime」を用いて、タクシー車内で放映することとなりました。

一方、指数情報と連携した広告の配信も実装可能段階となっています。こちらは、2021年5月10日(月)午前10時より、2021年7月5日(月)以降の広告枠の販売が開始されています。

「∞VISION」プロジェクト 3社協業による「3Dホログラムサイネージでの送客効果と送客人数の定量化」の実証実験をスタート

出典:SBイノベンチャー × 東京建物 × Life is Styleの3社協業による、“3Dホログラムサイネージでの映像配信と人流データを用いた広告媒体価値の定量化“の実証実験をスタート

SBイノベンチャー株式会社の「∞VISION」プロジェクトは、東京建物株式会社、株式会社Life is Styleとの3社協業で、3Dホログラムサイネージを用いた送客効果と送客された人数を定量化できるかの実証実験を行います。期間は2021年4月5日~4月30日までで、大手町駅の大手町タワー「OOTEMORI」で実施されます。
今回の実証実験では、①「3Dホログラムサイネージの映像配信で、より多くの通行人をOOTEMORI飲食街の店舗へ送客できること」と、➁「送客された人数を定量化できること」の2点を目的としています。

現状として、3Dホログラムサイネージは2Dのデジタルサイネージと比べて未だ目にすることが少なく、その効果がどれほどのものか判明していません。そのため今回の実証実験では3Dホログラムサイネージの広告媒体としての価値を測り、費用対効果の分析に革新的な変化をもたらすことを目指しています。

ここで今回の実証実験における各社の役割を紹介します。
SBイノベンチャー株式会社(∞VISONプロジェクト)は、送客効果を可視化するための仕組みを提供とAIの開発の役割を担います。具体的には、3Dホログラムサイネージや各店舗の近辺に設置したセンサーから得られた人の流れや人の属性統計データを基に、サイネージから店舗への送客効果を見える化します。そのうえで、3Dホログラムサイネージが広告としてどれだけの価値があるのかも見える化し、最適なタイミングで広告配信が可能なAIを開発する流れになります。将来的にはAIを活用した費用対効果の高い広告配信システムを展開する予定で、商業施設や店舗の売上向上に貢献し、街中や地域の活性化を推進していくという取り組みです。
東京建物は本実証実験に関しては場所の提供を行っており、大手町タワーは東京建物が建設した超高層ビルになります。タワー内のOOTEMORIのイベントスペースで実験が行われます。

また、今回の実証実験においては3Dホログラムサイネージとそれに付随する什器、システムの開発を行っており、その他にも保守、映像コンテンツの制作やこれら全てを活用した広告事業の企画・開発を担っています。Life is Styleは3Dでの広告宣伝に効果的な回転するディスプレイの制御システムに関する特許を取得しており、3Dホログラム映写機の国内導入数No.1の実績があります。

今回の実験では「3D phantom」というホログラムディスプレイが用いられました。これは、LEDの光源がついたブレードを高速回転させることで光の残像によって映像を映し出すというもので、インパクトのある3D映像を体感できるそうです。専用メガネなども不要なので、たまたま通りがかった人など全ての人が臨場感のある演出を楽しめるのは素敵ですね。その他にもブランドロゴや商品を3D映像として空中に投影したり、遠隔操作で簡単に映像配信・切り替えができたりするなど、多くの可能性を秘めている製品になります。

株式会社グローバルキャスト ルクア大坂にて店舗混雑状況見える化サービスの試験運用開始

出典:店舗の混雑状況可視化サービスをルクア大阪にて試験運用開始

株式会社グローバルキャストはエコモット株式会社と共同で「Shop SCAN」サービスと題して、2021年4月7日から大阪駅直結のファッションビル「ルクア大坂」内の24店舗の飲食店の混雑状況を見える化できるサービスの試験運用を開始しました。エコモットはカメラを用いたAIによる混雑状況可視化サービス「アイテル」を提供しており、グローバルキャストのマーケティング支援事業と提携した形のサービスとなります。

「Shop SCAN」はアイテルと同様にカメラを用いたAIによるサービスで、インターネットに接続されたクラウドカメラが飲食店内の人数をカウントし、施設内のデジタルサイネージやスマートフォンに混雑状況を伝達します。お客様は店頭まで行かなくても混雑状況を事前に把握することが可能になり、飲食店側も混雑時の入室制限のための接客を省くことができるなど、お客様・飲食店側双方の負担軽減に繋がるサービスです。また、混雑状況を確認して来店されたお客様には専用のクーポンが提供されるなど、業務負担軽減のみならず集客マーケティングとしての側面での活用も期待されます。

まとめ

2021年4月に話題になったデジタルサイネージに関するニュースをご紹介しました。

タクシーでの気象情報・指数情報の配信や、ショッピングセンターでの混雑状況可視化サービス試験運用など、今後の人々の生活を支えていくことが予想されるデジタルサイネージの新しい技術の話題が豊富でした。3Dホログラムサイネージの今後にも目が離せませんね。

デジタルサイネージは下記で一覧で見ることができます。是非チェックしてみてください。

店舗・施設内(デジタルサイネージ)の広告一覧


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