電柱広告について徹底解説!| 費用から最新の事例まで

公共性が高く、地域密着の広告である「電柱広告」。数十メートル間隔で連続掲載することが可能な電柱広告は、歩行者・ドライバー向けの店舗までの誘導や、地域生活者への認知度を上げるなどの効果が期待できる媒体です。

ただ、公共性が高く、比較的知名度もある広告媒体ゆえ「電柱広告を出す事自体難しそう」「金額が高そう」「規格とかが厳しそう」といったイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

今回は、電柱広告が初めての方でも安心して出稿できるよう、電柱広告の歴史から媒体特徴、メリット、予算感まで電柱広告について幅広く解説します。「これから店舗を出す予定で、誘導看板として電柱広告を考えている」方や「エリア密着のビジネスを展開されている」方は必見です。

電柱広告とは?

街中で日常的に見かける電柱広告。通常の屋外広告に比べて公共性が高く感じるためか、販促手法としてノーマーク…といった現場店長や企業の広告担当者は多いのでないでしょうか。

電柱広告とは、既に設置されている電柱に直接取り付ける金属製の広告です。通行人やドライバーなどへの視認性が高いため、実店舗への誘導や認知向上を行う際、費用対効果の期待できる広告手法の1つです。

ビズ男
(初心者)

電柱広告はたくさんの人に見てもらえる広告手法の1つですよね。

費用対効果についてはあまり調べたこともなかったですけど、漠然と広告費が高そうなイメージがあります…。

ビズパ
先生

電柱広告は普段よく目にする広告ですが、広告手法としてしっかり調べたことがあるマーケティング担当者は少ないかもしれませんね。

実はとても使いやすくて費用対効果も期待できる屋外広告なんですよ。

公道に設置されている電柱への広告出稿とあって、手続きなどが複雑そうというイメージが先行しているのも、電柱広告が積極的に利用されていない原因の1つかと思います。

あまり知られていませんが、電柱広告はデザイン制作から設置・管理までワンストップで実施が可能なため、利用する企業にとっては検討段階から運用開始までの手間が少ない広告手法と言えます。

今回は、そんな以外に知らない電柱広告について、特徴やメリットを一般的な相場や手続き方法なども含めて解説していきます。

電柱広告の種類

電柱広告は、車道を走るドライバーや遠くの人への視認性が高い袖広告と、歩行者の目線に入る位置に広告が掲出可能な巻広告の2種類に分類されます。

どちらの電柱広告もその他の屋外広告とは比較にならないほど低コストで広告出稿が可能なため高い費用対効果が期待できます。

袖広告(掛広告)

出典:東電タウンプランニング株式会社

電柱の比較的高い位置に飛び出す形で広告を掲出する電柱広告。道路を行き交う歩行者やドライバーなどへの視認性が高いことが特徴です。

電柱から車道側へ飛び出して掲出され、1,100mm×450mmとある程度離れた距離からも視認できるサイズなため、車道を走行しているドライバーへのアプローチに適しています。そのため、主に車での来店が多い実店舗への交通誘導として使用されることが多い電柱広告です。

ビズ男
(初心者)

このタイプの電柱広告は、矢印と店舗名がデザインされたものをよく見かけますね。

少し先の店舗への誘導が多いように感じますよね。

ビズパ
先生

袖広告(掛広告)は歩行者と合わせて車道を走るドライバーへの案内という意味合いも強いですからね。

巻広告に比べると店舗から少し距離のある電柱に広告出稿した方が効果が期待できるみたいですよ。

 
巻広告

出典:東電タウンプランニング株式会社

歩行者の目線に入る位置に巻き付けるタイプの電柱広告。両側からの視認性を意識して電柱の2面に広告を巻き付ける形で掲出します。

一般的なサイズは1,500×330mmとショートタイプ1,200×360mmの2種類。巻広告は袖広告よりも電柱の近くを通行する歩行者にアプローチしやすい電柱広告です。

商品名、企業ロゴやキャラクターなど、より歩行者に足を止めて見られるデザインで広告出稿することで、宣伝効果を高める工夫がされている広告も多く見かけられます。一風変わった電柱広告として、最近ではQRコードがデザインされている巻広告も人気です。

限られた情報しか伝えられない電柱広告ですが、QRコードからWEBサイトへ誘導することで、電柱広告を利用して更に多くの情報を幅広い層の消費者へ伝えることが可能です。

ビズ菜
(ベテラン)

巻広告は主に歩行者をターゲットにした広告手法ですよね。

袖広告と違って、地域住民への認知度向上が主な目的でしょうか?

ビズパ
先生

そうですね。

巻広告は、店舗への誘導ももちろんですが、足を止めて見てもらえるように凝ったデザインにする企業も増えてきているようですね。

電柱広告の過去・歴史

ビズ男
(初心者)

そう言えば、電柱広告っていつから利用されているんだろう。

電柱がたくさん建ち始めたころだとかなり昔ですよね。

ビズパ
先生

電柱広告の起源は諸説あるようですが、1890年というのが有力なようです。

当時は今とは違う形で広告掲出されていたそうです。

電柱広告は1890年、東京電燈(現在の東京電力)が電柱を広告にしたことから始まったと言われています。

当初は電球が点灯する行灯型の広告が主流でしたが、1903年、電柱自体に塗装を行う電柱塗広告と呼ばれる広告手法が誕生します。この電柱に塗装を行う電柱広告が、現在の巻広告の原点だと言われています。

明治時代に始まった電柱広告も大正時代に差し掛かっていくにつれ、その広告形態にも変化が現れます。従来の行灯型広告は道路の交通量が増えたことから危険性が高いため次第にその数を減らしていき、代わりに軽い木枠とトタンで出来た現在の袖広告に近いものが増えていきます。当時の広告はトタンに直接ペイントを施す形で製作されていたそうです。

その後、昭和中期に差し掛かり、主にペイントで製作されていた電柱広告が焼き付け塗装で製作されるようになります。制作工程の変化は生産性向上に繋がり、大量の電柱広告が素早く製作できるようになり、爆発的に電柱広告が増えたと言われています。

ビズ男
(初心者)

なるほど!

日本の工業が発達するのに合わせて電柱広告も普及していったのですね。

ビズパ
先生

多くの企業が成長期を迎えて広告出稿に積極的になったことも電柱広告の普及に一役買っていたのではないでしょうか。

今でも経済が上向いていると広告業界も賑わいますからね。

電柱広告の特徴

電柱広告は公道に設置されている電柱へ直接広告出稿を行うため、その他の屋外広告とは違った特徴が多い広告手法でもあります。低コストで掲出できるなどメリットも多い反面、通常の広告出稿よりも制限が多いのも特徴の1つです。ここでは、主な特徴についてご紹介させて頂きます。

デザインの規定

電柱は公共の建造物であるため、出稿する広告にも一定の規定が設けられています。

細かい内容は地域によって様々ですが、主な条件として色数、背景色、掲示内容などが挙げられます。色数は4色以内、背景色は白もしくは淡い色、掲示内容は誘導案内広告であることなどが定められている場合が多いようです。

地域によっては広告に使用できる文字色も制限がある場合があるため、自社でデザインを作成する場合は注意が必要です。

電柱広告へ掲出する広告はデザインから代理店に依頼する方法が一般的ですので、細かい規定などデザイン面で少しでも不安がある場合は、デザイン作成から依頼する方が安心です。

長期契約

電柱広告は基本的に「1年」といった長期契約の場合がほとんどです。

広告内容の多くは案内誘導広告で、掲出した広告内容が短期間で変わることもなく、認知向上の観点からも低コストで長期掲出可能な点は広告出稿をする企業にとって大きなメリットの1つと言えます。

ワンストップで実施可能

基本的に電柱広告はデザインから設置、管理までを含めてワンストップで提案している企業がほとんどです。そのため、電柱広告自体に詳しくない企業のマーケティング担当者でも複雑な規定や煩雑な手続きなどに気を回す必要はありません。

市区町村によって定められている規定に添ったデザインの作成から、掲出に際して必要な手続きなどを含めて一括で依頼できるため、他の屋外広告に比べて広告出稿の手間が少ないことも魅力の1つです。

電柱広告を実施するメリット

電柱広告を活用している企業は決して多くありませんが、コスト面以外にも電柱広告特有の特徴やメリットがいくつか挙げられます。

不特定多数の人にリーチ

電柱広告は公道に設置されている電柱に直接広告を掲出するため視認性の高さが最大の特徴です。電柱広告の大多数が実店舗への誘導広告で、店舗への誘導に加えて地域住民への認知度向上に効果が期待できます。

主に消費者が車で来店する大型店舗では袖広告(掛広告)、徒歩や自転車での来店が多い商店では巻広告と、自社の店舗規模や取り扱っているサービス・商品によって出稿形態を選定することでより高い広告効果が得られます。

こういった目を引くような、面白いデザインで歩行者の注目を浴びることも。

低価格で実施可能

不特定多数の人へリーチできる広告手法は電柱広告以外にも数多く存在します。他の広告とは異なる電柱広告の良さは、とにかく低コストで広告出稿が可能な点です。

電柱広告は、デザインから広告作成、設置までの初期費用も破格の安さですが、月額(年額)の費用もその他の屋外広告に比べると格安で広告掲出が可能です。

広告を掲出する地域によって多少前後しますが、初期費用としてデザイン費を含む製作費が1~2万円、東京都23区内でも一部地域を除いて1本3,000円台/月での広告掲出が可能。東京都以外の地域では、1,500~2,000円台/本での広告出稿が可能な地域がほとんどです。

電柱広告は地域に数本まとめて広告掲出することでより高い効果を発揮するため、1本あたりのコストが低いこともあり、実店舗の商圏にまとめて広告出稿を検討する企業も多いようです。

長期掲出でも数万円程度

電柱広告は長期契約が基本となっています。制作が必要な関係で、1度作って長く使う方が多く、「年単位」の契約となるケースが多いようです。

掲出費用も比較的安価で、内容も店舗への案内広告がほとんどのため、広告出稿をする企業側にとって長期掲出は大きなメリットとなります。

実店舗への誘導がしやすい

電柱広告は地域住民への認知度向上に関して非常に高い費用対効果を発揮します。広告内容に制限はあるものの、非常に低コストで長期契約が可能です。

契約後は電柱広告の補修なども適宜行ってくれるため、長期間の広告出稿でも安心。電柱広告は、長期間、手間をかけずに誘導広告を掲出し続けることが可能な数少ない屋外広告と言えます。

質屋の電柱広告。
歩行者はもちろん、近くまで来たけど迷ってしまったドライバーにも分かりやすい高さに設置されています。


眼科の電柱広告。
飲食店、エステサロン等地域密着でビジネスをする店舗の出稿事例多数。

クリニックの電柱広告。
高さを出しやすい掛広告はドライバーや長距離からの視認性が抜群です。

まとめ

公共性があり、地域密着の広告である「電柱広告」。長期契約であったり、デザインで規定等があったりはしますが、低価格で地域住民を中心に幅広くリーチが可能です。

道案内としての意味合いも強く、カーナビではカバーしにくい細い路地への案内もしやすい点は電柱広告ならでは特徴です。

また、電柱広告を使ったクラウドファンディングの企画や映画『えんとつ町のプペル』がデザインされた電柱広告の掲出など、その型にとらわれない、新しい取り組みも始まっています。

出典:電柱広告でご当地グルメ『 #古河の七福カレーめん 』を盛り上げたい!

出典:プペル電柱広告プロジェクトvol.1

クリニックや飲食店など「エリア密着でビジネスを展開されている方」や「地域に根付いた媒体で広告を出したいと思っている方」は、1度検討してみてはいかがでしょうか?


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