つり革(吊革)広告について徹底解説! | 面白い事例多数の電車広告

電車広告の中でも、比較的小さい広告面である「つり革広告」。1つ1つは小さいながらも、1列に連続して並んだ様子は他の広告枠の追随を許さない迫力とインパクトがあります。

電車内でもジャック的に実施されていることが多く、「料金も高いんじゃないの?」と思われがちですが、実は電車広告の中でも比較的リーズナブルな部類に入る広告媒体です。

今回は、そんな「つり革広告」について解説します。

つり革広告(アドストラップ)とは?

つり革広告(吊革広告、アドストラップ)は電車内のつり革部分の広告枠の事で、1つ1つの枠は小さいながらも存在感のある電車広告です。車両内全てのつり革に広告クリエイティブが掲出される様子はまさに圧巻。興味がなくてもつい横目で眺めてしまう、そんな広告媒体が「つり革広告」です。

中吊りや電車内ポスターなどの電車広告を代表する広告とは異なり、より利用者の目線に近い広告媒体である点も特徴と言えます。特に、乗車率が高い朝や夜のラッシュ時、立って乗車される方はほぼ確実に目線の中に入るので、広く認知を広げる意味ではお勧めです。

今回はつり革広告にフォーカスしていますが、駅広告や電車広告などの交通広告全般について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

交通広告って何?その種類や効果測定の方法について解説!

「編成」と「車両」について

つり革広告は、他の中吊り広告や電車内ポスター広告などとは異なった出稿形態となっています。まず、各社のつり革広告を見る前に、電車広告の基本である「編成」について説明したいと思います。

「編成」とは電車を運転するために車両を合わせたもの、対して「車両」は〇号車と呼ばれる車両1つのことを指します。駅で電車を待っている時、「この電車は〇両編成です。」といったアナウンスを聞いたことはありませんか?例えば、「10両編成」であれば、1編成が10両の電車ということになります。

基本的に電車は、同じ時間に複数の編成が路線内を走行しています。今回ご紹介するつり革広告で言えば、1編成でつり革広告を実施した場合、その路線を運行する全ての電車で広告が実施されるわけではありません。

例えば、都営三田線は6両×37編成なので、1編成6両の電車が37編成走行している事になります。このうち1編成でつり革広告をした場合、37編成のうちの1編成で実施することになります。なので、三田線利用者が全て広告を見るわけではなく、該当する1編成の車両に乗った方のみが広告を見ることになります。複数走っている編成のうちの1編成で広告を実施するイメージとなりますので、ご注意ください。

各電鉄ごとのつり革広告

「編成」「車両」等の仕組みを理解していただいた上で、各電鉄ごとのつり革広告の概要を見ていきましょう。

鉄道会社

掲出数量(ロット) 

サイズ

JR東日本 山手線

1編成 1,900枚

縦51㎜×円周125㎜

東京メトロ 丸ノ内線

5編成 2,100枚

縦105㎜×横126㎜(のりしろ部18㎜)

東急電鉄 田園都市線&東横線

1編成 1,250枚

縦110㎜×横160㎜

多摩モノレール

1編成 180枚

縦142㎜×横110㎜(のりしろ部20㎜)

京王電鉄 京王線

1編成 600本

縦124㎜×横46.5㎜

京成電鉄 京成線

1編成 472本

縦96㎜×横131㎜(のりしろ部20㎜)

西武鉄道 20000系(10両)

1編成 646本

縦138㎜×横118㎜(のりしろ部20㎜)

都営地下鉄 大江戸線

1編成 256本

縦76㎜×横151㎜

※こちら2021年2月時点の情報です。車両・編成数の増減等により情報内容が変更される場合がございます。
※料金については、BIZPAでチェックしてみてください。

つり革広告は中長期(2週間、1ヶ月、1年)で実施が可能な広告媒体で、掲出編成の車両全てに展開される電車広告。電車広告の中でも比較的ロットが小さく、料金が安いものだと十数万円でスモールスタート可能な点が特徴です。

つり革広告は各車両で形やサイズも様々。例えば山手線は円柱タイプ、都営大江戸線は楕円形の円柱といったように、電鉄や路線、車両によって異なっています。

山手線内のつり革

このつり革特有の形を自社商品・サービスと掛け合わせた広告展開をされている企業も多く、中吊りやステッカー広告では演出できないオリジナリティで注目を集めています。

お茶のボトルをイメージしたデザインや商品パッケージを模したデザインなど、遊び心を感じる事例も多々。

こちらはボンタンアメの事例。久しぶりに食べてみようと思った方も多かったのでは…?

一部路線のみQRコードを貼り付けることもできるので、その点も考慮した上で実施路線を検討すると良いでしょう。

また、つり革広告はそれぞれサイズや規格が異なり、クリエイティブの使いまわしは基本的に難しい媒体でもあります。まずは「どの路線のつり革広告に出すか」を明確にした上で、デザイン等を考えて頂く事をお勧めします。

下記の例の通り、電鉄や路線によってつり革広告のサイズや形は様々。つり革広告を検討する前に時間があれば、現物を見に行ってみると良いかもしれません。

円柱型のつり革広告楕円型のつり革広告

つり革広告を実施する3つのメリット

他の電車広告に比べても、数は多いものの1つ1つのサイズは小さい「つり革広告」ですが、実施していただくメリットは主に3つあります。

ジャック感を演出できる

他の中吊り広告やステッカー等の電車広告は、1車両1枚のケースが多く、同じ車両内でも見る人が限られてしまいがちです。それぞれ掲出されているドア付近を利用した乗客にしか基本的にリーチは出来ません。

つり革広告であれば1編成全ての車両に展開されますので、該当する編成のどの車両、どのドアから入っても乗客に広告を見せることが可能です。また、ジャック感を演出できるので、利用者全員に一定の印象を与えられるメリットもあります。

媒体特性を上手く活用すればSNS等での反響が狙える

つり革広告は形が各電鉄それぞれ異なっています。円柱、四角柱とそれぞれ違いがありますので、形を上手く活用したクリエイティブで大きな反響を生むことができます。

上記の例のように、広告感を出さずに商品サービスの宣伝もすることが可能です。

また、電鉄によって、それぞれ異なるクリエイティブをつり革に掲載することが可能です。例えば「色が異なるデザインを互い違いに掲出する」といった施策も可能ですので、つり革単体でクリエイティブを考えるのではなく、電車内の空間をデザインするイメージでクリエイティブを作ると良いでしょう。

アイデア勝負になってしまいがちですが、面白いと感じるつり革広告であれば、SNSで拡散されて広く認知を獲得できることも期待できます。

中長期で刷り込み効果が期待できる

電車で通われている通勤・通学客に関しては高頻度でつり革広告を見ることになります。特に、朝・夜のラッシュ時は座っている方より、立っている方が殆ど。より多くの方の目の前に展開できるつり革広告が与えるインパクトは抜群です。

また、1つ1つの掲載面自体は小さく、乗客が見る範囲も絞られますので、通勤客であれば届けたいメッセージを継続的に届けることができます。その場のインパクトだけで終わらず、何度も強いメッセージを届けつつ、商品・サービスを認知させることが可能です。

まとめ

その特徴的な形と、電車広告では珍しく「1編成ジャック」が基本のつり革広告。トライしやすい金額感で、電車広告の中でもミニマムスタートがしやすい媒体でもあります。

つり革広告単体で効果を生み出す…と言うよりは、話題作りやSNS映えを狙った施策で出稿してみるには適した広告媒体と言えるでしょう。

広く認知を獲得する意味では、面白い媒体ですので是非検討してみてくださいね。


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