Cheer Drive(チアドライブ) - クルマを利用した広告メディア | メディアインタビュー

2021年4月からスタートしたCheer Drive(チアドライブ)という車を使ったメディアを知っていますか?
ドライバーは自分の車にステッカーを貼って走行することで収益を得ることができ、企業はステッカーを通して自社商品・サービスをアピールできる、双方がwin-winの新しいメディアです。

今回はCheer Driveを運営する株式会社チアドライブの保科様にメディアの特性や事例、立ち上げの経緯などををうかがいました。

――Cheer Driveの概要について教えてください。

Cheer Drive(以下、チアドライブ)は一般ドライバーのクルマの車体を活用することで、広告をPRすることができる新しいメディアです。広告を出す企業は一般ドライバーの車にステッカーを掲載し、その車が各エリアを走行することで広く認知獲得が出来ます。

ドライバーは自分の好きな商品のステッカーをクルマに貼って走行することで、距離に応じてポイントを獲得できるようになっています。ポイントは1pt=1円で換金することができるので、燃費が良い車だと実質ガソリン無料になりますね。

――「チアドライブ」サービス立ち上げのきっかけについて教えてください。

きっかけは「水曜どうでしょう(※)」でした。
16年前、大学進学を機に横浜に引っ越してきたのですが、当時「水曜どうでしょう」のステッカーを貼っている車がたくさんあったんです。そもそも引っ越す前まで番組自体知らなかったですし、そもそも番組のステッカーを車に貼るなんて…当時の私にとって車に番組のステッカーを貼る行為がかなり衝撃的だったことを今でも覚えています。

参考画像:HTBオンラインショップ

結果的に、ステッカーの影響から私も番組のファンになっていったのですが、「自分の好きなコンテンツ、好きな番組を自分の車に貼ってでも周りの人に知らせたいパワーって凄いな」というのが実体験としてあって、何とかこのパワーをビジネスにできないか…と考え、このチアドライブを立ち上げました。

(※)『水曜どうでしょう』は、北海道テレビ制作のバラエティ深夜番組。

――チアドライブで使うステッカーを拝見しました。結構大きいですよね。

そうですね。サイドステッカーは横幅が1.3mありますし、リアウィンドウも横90㎝と大きいサイズのステッカーを利用しています。

日本で発売されている車を徹底的に調査し、ほとんどの車が対応できるギリギリのサイズを狙った設定となっています。車体サイズが比較的小さい軽自動車でも問題なく対応可能です。大きさにこだわっているのは、ステッカーを遠くから見ても十分に視認できるようにするためで、とにかく認知効果を上げる事を重要視しています。

――ステッカーをリアウィンドウに貼っても大丈夫なのでしょうか?ドライバーの運転の妨げになりそうな気がしますが…。

リアウィンドウのステッカーはシースルーフィルムを利用しています。外からは視認できますが、ドライバー視点では見えないようになっているので運転の妨げになることもありません。

このステッカー、実はメーカーとチアライブが完全独自開発しています。利用者の多くがステッカーを貼ること自体初めてだと思いますので、空気が抜けやすく、シワになりにくいステッカーを制作し、どなたでも簡単に貼れるようにしています。ちなみに、この7月(2021年)により貼りやすいステッカーにアップグレードする予定です。

――チアドライブのようなサービスって日本国内ではあまり見ませんが、海外では結構普及しているのですか?

そうですね。実は、海外では結構普及しているビジネスモデルです。

ただ、チアドライブは海外のモデルとは少し異なっています。海外と日本だと車周りの市場環境が異なりすぎて、海外で成功している同様のビジネスモデルをそのまま持ってきて展開しても、正直難しいことが目に見えていたんです。

――海外と日本の車周りの市場環境が異なるとのことですが、具体的にはどう違うのですか? 

例えば、アメリカと日本の平均走行距離は8倍近く差があります。言わずもがな、アメリカは国土が広いので必然的に走行距離が長くなるようです。あと、Uber(ウーバー)やLyft(リフト)などのシェアライドが普及しています。シェアライドが普及していることで、個人タクシーで生計を立てている方も多く、1日数百キロ走行する車がかなり多い点が日本とは異なるところです。

Wrapifyなど海外のステッカー車両を利用したサービスでは、基本フルラッピング広告で運営しています。車を工場に持ち込んで、職人が1日かけてラッピングをした上でやっと広告車両が完成する流れになるので、1台当たりの広告車両制作のコストが数十万円になります。また、1日数十キロ走行しなければいけない制約があり、ドライバーもなかなか気軽に申し込むことができないんです。

この高いコストが企業にもネガティブに響いていて、結果的に広告費も高くなっているのですが、ドライバーの走行距離が長い分リーチ数も稼げるので問題なく成り立つ仕組みとなっています。

一方、日本ではシェアライドが普及していないこともあって、シェアライドの広がりとともに成長している海外のモデルをそのまま導入することは難しい環境下にあります。

「国土が狭く、走行距離が海外に比べて短いこと」、「シェアライドが普及していない」日本国内で同じようなビジネスを展開するには、広告車両を作るコストを限界まで下げないといけないわけです。結果的に思いついたのが、ドライバー自らステッカーを貼って頂くチアドライブのモデルとなります。一般の方でもステッカーを貼りやすいドア横とリアウィンドウにステッカー領域を絞る事で、広告車両を作るコストを限界まで下げることができました。

――ドライバーのユーザーはどうやって集めているのですか?

口コミやWeb広告を使って集客しています。現時点で約8,000名のドライバーの方に登録頂いています(2021年6月時点)。登録者はやはり都市部が多くなっていますね。

――チアドライブの特徴や他の媒体との違いについて教えてください。

大きく分けて5つの特徴があります。

まず、ステッカーを貼ってくださるドライバーありきなので、ただお金を出すだけでは実施ができない点です。参加ドライバーは自分の愛車にステッカーを貼るわけですから、少なからずステッカーやその商品に好意を持っている方がほとんどです。例えば、自分の知り合いのドライバーが車にステッカーを貼って走っていたら、「この人、○○が好きなんだな」と思いますよね。直接の認知よりも第3者が発信した情報の方が信頼されやすいという心理効果(ウインザー効果)を働かせることができます。

2つ目は、他の屋外広告、OOH系のメディアと比較して低い認知単価です。車という遊休資産を活用しているのと、ステッカーの掲出コストを抑えることによって広告料金を抑えています。

この認知単価の計測のため、自分の車に3台カメラを付けて色んな走行条件で走りながら調査をしましたが、都市部では1km走行あたり40人程度、その他の地域では20人程度の認知獲得を得られることが分かっています。

――なるほど。単価を抑えつつ、第3者が情報を発信しているような形にすることで、広告に対する高い認知を獲得する訳ですね!

その通りです。3つ目は、ニュースバリューがある点です。ただ企業がお金を払って実施する広告とは異なり、ドライバーにとっても「好きなステッカーを貼って走行すればポイントがもらえる」というメリットがあるため、キャンペーン実施自体にニュースバリューがあります。例えば、あるアニメのステッカーキャンペーンを実施したときは、35媒体ものニュースサイトに転載され話題となりました。

4つ目は、SNSとの親和性です。ファンを多く巻き込んでいるので、ステッカーを貼ってくださったドライバー自らSNSに写真付きで投稿してくれるケースが多くなっています。結果的に、副次的なPR効果を得られる良さもあります。

5つ目は、新規性があることです。一般の車を広告に使う取り組みが今まで国内にはなかったこともあって、純粋に“広告として”認識されない良さがあります。“広告”であると認識した途端、その情報を無視してしまう方も多いと思いますが、チアドライブの場合は「なんだこれ?」からスタートするので、広告だとは思われにくく、印象に残りやすい利点があります。

――最近だと、「タクシーの窓サイネージ」など車体を利用した新しい広告が登場していますが、それらとの違いは何ですか?

そうですね、例えば人が外に多く出歩いている「日中にPRできる点」があります。

窓のサイネージだと光の反射で日中は見にくいケースも多いと思いますが、チアドライブのようなステッカーであれば、車体の両サイド1.3mずつとリアウィンドウ90㎝と大きめのスペースを確保しているので、日中はとにかく目立ちます。クリエイティブ次第ではありますが、20m、30m離れていても視認することができます。

――確かに、あの大きいステッカーはかなり目立ちそうですね。他にもありますか?

先ほどもお伝えした通り、チアドライブでは参加ユーザーが自らの意思でステッカーを貼っています。ファンを巻き込みつつ、第3者目線で広告発信ができる点がチアドライブの大きな強みです。

あとは、金額ですね。チアドライブと同じ台数を他の広告メディアでやろうとしたとき、その圧倒的な安さにビックリする方も多いと思います。

――チアドライブの実施事例について教えてください。

既に様々な企業様にお試しいただいていますが、学校法人角川ドワンゴ学園様(N高等学校・S高等学校)の応援キャンペーン事例を紹介します。このキャンペーンでは、日本一の生徒数を誇る通信制高校N高等学校と、2021年4月に新たに開校した姉妹校S高等学校のプロモーションを実施しました。

ステッカーを4パターンのデザインを用意し、400台の車で実施。デザインも多彩なこともありSNSなどの発信も多くありました。N高等学校に通う学生の保護者の方がステッカーを付けて走行するケースも結構見られましたね。

――チアドライブ実施にあたってステッカーを貼ってもらう車(ドライバー)は絞り込めますか?

はい、可能です。具体的には、地域セグメント、車の色・ボディタイプ・メーカーでセグメントが出来ます。「赤い車だけ」「ワンボックスカーだけ」「トヨタ車だけ」といった絞り込みも可能です。

例えば、車のメーカー様が自社の車に乗っているユーザーを巻き込んで広告を出す…といった取り組みも可能です。「うちのメーカーは最高です!」とメーカーの方が発信しても「まあ、それはそうでしょ」って話になると思いますが、実際に車に乗るドライバーの発信であれば情報に対する信ぴょう性も違いますよね。

――チアドライブの今後の展望について教えてください。

まだ、リリースして間もないですので、もっとこのサービスを多くの企業様に知って頂き、利用してもらいたいと考えています。

都内であれば、駐車場などの維持費が高いことから車=贅沢品のイメージが強いですが、地方では車が生活必需品です。私も地方出身ですが、車が無いと移動手段がほとんどなかったですからね。一方で、車は燃料代や維持コスト、駐車場代含め年間で多くのコストがかかります。必需品とはいえ、この支出は正直痛いですよね。

チアドライブでは、ドライバーは自分の好きな商品を自分の車で応援することで、お金がもらえる・実質ガソリン代をタダにすることができますし、企業は自社のサービスを第3者目線で広く認知することができます。単純にお金をかけて実施する広告とは違い、走行ポイントという形でユーザーに還元できる良さがありますし、ドライバーからすれば、企業に対する印象も上がりますよね。

自分の好きなものをもっと周りに知ってもらいたいというポジティブな感情と、応援してくれたことによる感謝をポイントとしてお渡しする世界観、それって素敵じゃないですか?

Cheer Driveの料金確認・資料ダウンロードはこちら

株式会社チアドライブ
代表取締役 保科 昌孝 様

2008年に新卒でインターネット系の広告代理店に入社。2012年4月株式会社ドワンゴに転職、将棋の電王戦をはじめとしたニコニコ生放送の番組プロデューサーを務める。2015 年角川ドワンゴ学園に出向 し、N高等学校の立ち上げと運営に携わる。2020年8月株式会社チアドライブを設立。2021年3月にCheer Driveをローンチ。現在に至る。


関連記事

前の記事へ

大塚製薬、オロナミンCドリンク「みんなの元気がつながる広告キャンペーン」を7月3日より開催

次の記事へ

コロプラ、JR秋葉原駅で「ユージェネ」の駅広告を実施